ウクライナ軍事侵攻で「ロシアのオウンゴール」とは? 専門家が指摘

[ 2022年3月6日 19:22 ]

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 国際安全保障が専門の慶大・鶴岡路人准教授が6日、日本テレビ系「真相報道バンキシャ!」(日曜後6・00)にリモートで生出演し、ロシアによるウクライナ軍事侵攻で欧州全体の結束力が高まりつつある現状を解説した。

 鶴岡氏は自身のツイッターなどで、現状を「ロシアのオウンゴール」と表現。その意図について、MCの桝太一アナウンサーから問われると、北大西洋条約機構(NATO)未加盟の北欧2カ国の動きを説明した。「この状況に懸念を感じたフィンランドやスウェーデンというNATOに入っていない国が、NATOへの接近を始めた。NATO加盟という議論が国内で始まった」。今後はNATOのウクライナ関連協議に2カ国がすべて参加することも決定しており、「ほとんどNATOという状況になってきています」とした。

 また、第2次世界大戦の敗戦後、紛争地に武器を供与してこなかったドイツも、軍が保有する対戦車砲などをウクライナに提供すると発表した。鶴岡氏は「ドイツも国防予算の大幅増額、3割、4割の増額を決めているので、安全保障面では一番緩やかというか、イギリスやフランスに比べると安全保障面は弱い面はあったんですけど、一気に本気になってきた」と指摘。「今回の事態によってヨーロッパが一つにまとまり、しかもドイツなんかも安全保障に目覚めてしまった。まさにプーチン政権にとっては意図に反した結果になっているということです」と分析した。

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2022年3月6日のニュース