藤原紀香「1日24時間じゃ足りない!」舞台に温活指導士に…コロナ禍でも常に挑戦者

[ 2022年3月6日 05:30 ]

50歳を迎えても変わらぬ美しさ、笑顔がはじける藤原紀香(撮影・後藤 正志)
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 女優として、梨園の妻として、忙しい日々を送る藤原紀香(50)。4月16日に大阪松竹座で開幕する舞台「毒薬と老嬢」では、タレント久本雅美(63)と演技で初タッグを組み、お互い関西弁でしゃべりまくる“新ジャンル”に挑戦する。私生活ではコロナ禍で後ろ向きになりがちな中、新たな資格「温活指導士」を取得した。ますますパワーアップする紀香に、夫で歌舞伎俳優・片岡愛之助(49)との“舞台共演”も聞いてみた。(土谷 美樹)

 梨園の妻として夫を支え、舞台「サザエさん」やバラエティー番組など新ジャンルに挑戦し続ける――。「1日24時間なんて全然足りない!」。そう言って浮かべる笑みは充実感そのものだ。

 今回、久本と老姉妹でタッグを組む「毒薬…」は、ブロードウェーでロングランされ映画化もされたブラックコメディーの傑作。実は新型コロナの影響をまともに受け、本来は2年前に上演するはずだった。

 「自粛」「我慢」続きのコロナ禍。後ろ向きになりがちだが、紀香はがっちり前を向いていた。「コロナで以前よりコンディションづくりに気を使った」結果、「温活指導士」などの資格を取得した。「基礎体温を上げて健康を維持する」と生活習慣を整えるもので「私、平熱が35度3分の人間で風邪を引きやすかったり肩こりだったんですけど、これを勉強して36度5分に上がった」という。

 当然、愛之助への影響も絶大だ。「人間、押しつけてもやらないので(笑い)。でも季節の果物を発酵ジュースにして、冷蔵庫に置いといたら勝手に飲みはるし。外で食事する時も“今日、納豆から食べたわ”とか言ってくるので、やっぱり健康は大事やと思ってはるのかな、と」と、夫婦の距離感もちょうどいい。

 舞台での夫婦共演の話も「皆さん、よくそう言ってくださるけど、そんなん見に来ます?」といぶかしがる紀香。「“絶対やらない方がいい”っていう人と“共演して”っていう人と。いろいろありますよね。だから可能性ゼロとは言い切れませんけど、そういう機会があったりオファーをもらった時に考えてみたいな、と思いますけどね」と笑った。

 どんな時もポジティブに進み続ける彼女の今後の夢は「24時間じゃ足りない!って思いながら年齢を重ねること」だ。「映像も舞台もどっちもやりますよ。でも舞台って最後にお客さんの顔見たらすべての苦労が吹っ飛ぶし、それが私のエナジー。年を重ねても舞台には立っていたい」と、最後まで笑顔がはじけていた。

 ▽温活指導士とは 一般社団法人・日本温活協会が主催する民間の資格。入浴、睡眠、食事などあらゆる生活習慣を改善し、体温を上げることで免疫力を高める「温活」に際し、同協会主催のカリキュラムを受講、認定試験に合格し得られる専門家「温活士」が、さらに高度な知識を得て試験に合格すると「温活指導士」となり、協会主催の各種セミナー講師などを務めることができる。

 《共演のマチャミは…》
 「誰がどっから見ても姉妹に見えるでしょ」と笑う久本は、紀香演じるおっとりしたマーサの姉・アビーにふんする。

 2人は約14年前に番組共演して以来、お互いを「姉さん」(紀香)「ノリオ」(久本)などと呼び合う仲。ブロードウェーの名作を主要キャストの2人が関西弁で展開する異例の舞台で「お互いの関西魂がうまく化学反応を起こしたらおもろいやろなあ、と思ってます」と、ニヤリ笑った。

 昨秋「みんな、本当はおひとりさま」を出版。自身の老後については「生涯現役でありたい」と胸を張る。そのために「健康第一」と駅では必ず階段を使うなど、小さいことの積み重ねが大事と話す。「年寄りの居場所がどんどんなくなってるけど“一人ぐらい、居てもええやろ!”って感じで頑張るで~」と宣言した。

 ◆舞台毒薬と老嬢 米作家、ジョセフ・ケッセルリング原作。41年、ブロードウェーで初演され約3年半のロングランを記録し44年には映画化。閑静な住宅街に住むアビー(久本)とマーサ(藤原)の老姉妹は、身寄りのない老人に施しを続ける評判の慈善家。しかし、その裏にはとんでもない秘密が隠されていた。演出を元少年隊の錦織一清が手掛けるのも話題。公演は3月16~20日=東京・新橋演舞場、4月16~24日=大阪松竹座など。

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