ロシア政治専門家 停戦交渉は「ロシア側は決裂するために交渉をやっているのかと思っています」

[ 2022年3月6日 11:13 ]

フジテレビ社屋
Photo By スポニチ

 ロシア政治を専門とする筑波大の中村逸郎教授が6日、フジテレビ「ワイドナショー」(日曜前10・00)に出演。ロシアとウクライナの停戦交渉について見解を示した。

 ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問が3日、ベラルーシで行われたロシアとの2度目の停戦交渉で、戦闘地域から一般市民を退避させる間、双方が一時的に交戦を停止することで合意したと記者団に明らかにしたことに言及した。

 交渉終了後にポドリャク氏は「期待していた成果はなかった」としつつ、近く双方が連絡手段を確保し、一般市民の退避ルート確保に協力することで一致したと述べた。停戦交渉に関しウクライナのゼレンスキー大統領は3日、テレビ中継方式で記者会見し継続の意思は示しつつ「妥協できない点もある」と述べ、難航を示唆した。

 これまでの停戦交渉について中村氏は「どうやら、ロシア側は決裂するために交渉をやっているのかと思っています。(ロシアは停戦合意するつもりは)全然なかった」と見解。「ウクライナの非武装化・中立化が条件に出てますけど、ウクライナに全面降伏しろとうことを迫っているだけ。停戦交渉の停戦って言葉が一言も出てきていない。協議はしたよ、ウクライナ側の言うことを聞いてくれなかった、それを口実により大規模な攻撃を仕掛けようとしているのが、ロシア側の思惑かなと思っております」とした。

 さらに「国際社会がロシアに対して、非難の声を上げれば上げるほど、ロシアは自分たちの力を逆に見せつけようと、逆ギレした形でどんどんどんどん激しい攻撃をくり返していくんだと思います」とも述べた。

続きを表示

2022年3月6日のニュース