橋下徹氏 衆院議員1日で100万円支給に怒り「こういう感覚で無駄遣いを改められるわけがない!」

[ 2021年11月14日 15:31 ]

橋下徹氏
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 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(52)が14日、コメンテーターを務めるフジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演し、国会議員に支払われる文書通信交通滞在費の真実に怒りをあらわにする場面があった。

 文書通信交通滞在費とは、国会議員が給与以外の歳費として、月額100万円、支払われるもの。支払いは現金で、内訳の報告義務はない。余ったアベノマスクの保管費用6億円など、会計検査院が政府に指摘した税金の無駄遣いについての話の中で、橋下氏は「国会議員の文書通信交通滞在費の話が出て、嫌になっちゃった」とあきれた口調で話した。

 橋下氏は「国会議員の給料とは別に、今、100万円、領収書なしで経費として、税金がかからず100万円、年間1200万円、キャッシュで出ているんですよ?」と説明。その上で、10月31日に投開票された衆院選に当選した新人議員、元職の議員が、この1日だけの在職期間で、10月分の文書通信交通滞在費を満額、支払われたことを指摘した。

 「今回10月31日の投開票日で当選した新人議員、元職の議員が、投開票日でまだ登庁前で1日しかないのに、10月分として。121人分、1億2100万円が、あの数時間の在職期間で10月分ということで、1人に100万円キャッシュで(支払われている)。こんな感覚だから、無駄な数億円とか何とかなんて、放置になりますよ」

 新人、元職の議員は、10月の労働は投開票日の1日だけ。午後8時の投開票と同時に当選が決まったとしても、実働4時間で、時給にして25万円が経費として支払われたことになる。この日は田村憲久前厚労相も出演しており、橋下氏は「日割りでいいじゃないですか?最悪ね。日割りで1日分。あれ、数時間ですよ?8時に投開票が決まって。田村さん、現職議員は選挙期間中も職務中も交通費が出ているわけでしょう?なんで日割りにしないんですか?」と疑問を投げかけた。田村氏は「あの…これは…議員委員会か何かでご議論いただければいいと思いますけど。日割りにしているものもあると思うので、そこが議論になると思う」と答えた。

 橋下氏の古巣・日本維新の会は、以前から文書通信交通滞在費の日割り計算を提案していたが、実現していないという。「立憲民主党も野党もこれくらい乗っからないと、みんなもらう方になったら急に黙っちゃう。憲法9条になったら野党も大騒ぎするのに、何で野党も立憲民主もみんな、もらう時になったら黙っちゃうんですか?」と怒りが収まらない様子。さらに「1日で、もっと言ったら数時間で…いいですか?国民の皆さん!国会議員は121人がわずか数時間で現金100万円、領収書抜きでお金をもらってる。こういう国会の感覚で無駄遣いを改めるなんてできるわけがない!」と声を荒らげて訴えた。

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2021年11月14日のニュース