角換わりの第4局 司令塔に据えた自陣角が局面支配、竜王手繰り寄せる

[ 2021年11月14日 05:30 ]

第34期竜王戦7番勝負第4局   〇藤井聡太3冠ー豊島将之竜王● ( 2021年11月13日    山口県宇部市 )

A図
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 4冠を懸けた竜王戦第4局の戦型は角換わりで、初日から研究合戦で進行が早かった。本局は藤井が放った2度の自陣角が印象深い。持ち駒の角は本来敵陣に打ち込み、攻略を目指す強力な駒だが本局で作戦を支える司令塔に据え、局面の支配を図ったのだ。

 初日の自陣角はやや受け身ながら、自陣を引き締め藤井の陣形を前線に押し上げる。2日目の84手目△4四角(A図)は敵陣をにらむ攻撃的な配置。先手の飛車取りと遠くは先手の8八の王をにらむ、絶好のポジションだ。

 仕方のない▲3八飛に、じっと取り込んだ△7六歩の威力が絶大。数手後、さらに桂馬が急所の7七の地点に加勢し、形勢が藤井に傾いた。攻防に活躍した自陣角が竜王を手繰り寄せた。

 王将戦挑戦者決定リーグでも4連勝でトップを走る藤井。王将位を保持する渡辺明3冠=名人、棋王も保持=との頂上決戦が実現するかどうかも楽しみだ。(関口武史=王将戦スポニチ本紙観戦記者)※図面、棋譜掲載は主催社の許諾済み

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