市川猿之助 恩知らずと言われた過去、伯父の一座を離脱した理由を告白「自分の手応えがなかった」

[ 2020年9月28日 16:28 ]

市川猿之助
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 歌舞伎俳優、市川猿之助(44)が27日放送のMBSテレビ「林先生の初耳学」(日曜後10・00)に出演。人生の転機となった決断の理由をテレビ番組で初告白した。

 歌舞伎の名家に生まれ、4歳で初お目見え。幼少期から舞台に立ち続けた。伯父・2代目市川猿翁(80)が率いていた一座から独立したのが27歳のころ。「恩知らず」などと批判を浴びた。

 「先代の猿之助(現2代目市川猿翁)が伯父で。そこで可愛がってもらっていたけど、そこを飛び出したの」と切り出した猿之助。一座を離脱したワケについて、「なぜかっていうと、物凄く大きな人だったの」と伯父の偉大さに触れた上で、「大きな人の元にいると自分が失敗しても全部この人がかばってくれちゃう」。

 一方、自身が「良い事」をやっても「全部この人の手柄になる」と感じたこともあった。「自分の手応えがなかったから、そこを飛び出たのよ」と、赤裸々に打ち明けた。

 世間からのバッシングには「肉親でしょ、可愛がってもらってたでしょ、その人に対してNOって言って出たんだからそれは恩知らずとか言われる」と納得顔。「お前、明日から仕事ないかもしれないよ」との声も届いたそうだが、「いいですって言って。保証があって出るとつまらないなって思って」と振り返った。

 猿之助は「嫌だなって思ったの。感覚で、あーって出ちゃったの。それが若気の至りって言うの」と話し、苦笑い。「50歳くらいでやるとものすごい労力を使うと思うけど、20代とかだと出ても何とかやっていけるんだよね」としみじみ、語った。

 独立後はNHK大河ドラマ「風林火山」(2007年)で武田信玄役を演じ話題に。人気漫画「ONE PIECE」とコラボした「スーパー歌舞伎II ワンピース」に主演するなど、新たな挑戦を続けている。「1億円あげるから自分のことをずっとよく思ってって言っても思ってくれないんだから」と例に出した猿之助は、「自分の信じることをやればいい。だって1回しかない人生、後悔して死んだら化けて出るよ」と笑った。

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