日本舞踊界の第一人者、花柳寿応さん死去…89歳、花柳流“お家騒動”でも話題に

[ 2020年9月28日 05:31 ]

89歳で亡くなった花柳寿応さん(左)。右は花柳創右氏
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 日本舞踊花柳流の花柳寿応(はなやぎ・じゅおう、本名花柳寛=はなやぎ・ひろし)さんが死去したことが27日、分かった。89歳。東京都出身。日本舞踊界の第一人者として活躍し、国際エミー賞優秀賞、日本芸術院賞、旭日小綬章など、日本の戦後の芸能史に大きな足跡を残した。

 関係者によると、入院していた都内の病院で26日に息を引き取った。知人は「肺に疾患が見つかり、ここ1年ほど入退院を繰り返していた」と話している。家族葬が10月3日に営まれる予定だ。

 お茶の間にその名が広く知られたのは花柳流の“お家騒動”。渦中の中心人物としてスポットライトを浴びた。2007年に三代目家元・花柳寿輔(じゅすけ、本名・若葉)氏が急逝すると、三代目の後見人だった寿応さんが自ら後継を宣言し、四代目就任を発表。三代目から後継に指名されていたと主張した寿柳(旧花柳)貴彦氏(45)と対立し、家元争いに発展した。

 寿応さんは13年、自身の孫である創右(そうすけ)氏(27)の五代目家元継承を発表。その後、14年に貴彦氏を流派から除名処分にした。節目節目にワイドショーなどが報じる中で、貴彦氏が除名処分の無効を訴えて提訴、17年に処分を無効とする判決が最高裁で確定。18年に貴彦氏が新流派「寿柳流」を立ち上げ、改名も発表したことで騒動は一件落着の様相を見せ、近年は寿応さんがマスコミに登場することはなくなっていた。

 一方で晩年まで花柳流の中心的存在として活動。その実績は大きなものだった。1967年に36歳で花柳流の大名跡・芳次郎(五代目)を襲名。日本舞踊界だけでなく、宝塚歌劇団の振付師などを務めるなど幅広く活躍し、小説家三島由紀夫、美空ひばりさん、宝塚歌劇団の舞台も手掛けたことでも知られた。関係者は「日本の舞踊界で大きな存在の人でした」としのんだ。

 ◆花柳 寿応(はなやぎ・じゅおう)1931年(昭6)3月22日生まれ、東京都出身。四代目花柳芳次郎の長男。6歳から伯父にあたる二代目寿輔(のちの寿応)に師事。36歳で五代目花柳芳次郎を襲名。振り付け作品は1万作を超えるとされる。

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