大河「麒麟がくる」将軍役・一ノ瀬颯 「僕の新しい一面を」

[ 2020年9月28日 12:00 ]

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」で足利義栄を演じる一ノ瀬颯(C)NHK
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 【牧 元一の孤人焦点】俳優の一ノ瀬颯(23)が27日放送のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」に14代将軍・足利義栄役で初登場した。一ノ瀬は昨年、特撮ドラマ「騎士竜戦隊リュウソウジャー」に主演した人気者。大河初出演の初々しい思いを聞いた。

 ──初めての大河は?
 「基になる史実があり、衣装もふだんと違うので、新鮮でした」

 ──衣装は?
 「前と後ろから二人がかりで着させてもらいました。実際の将軍も着させてもらっていたと思うので、こんな感じだったのかな、と想像していました」

 ──髪形は?
 「昔はこれが当たり前だったことに納得がいきました。やる前は似合わないと思っていましたが、周りから『似合っている』と言われ、自分でも、ありなのかな、と思いました」

 ──スタジオは?
 「セットのクオリティーがすごいです。当時の建物が再現されていて、そこにいるだけで気合が入ります。撮影現場ではみなさんに優しくしていただいて、変な緊張をせずに演じられました」

 ──役作りは?
 「これまでやったことのないアプローチをさせていただきました。歴史上の人物で、少ないながらも文献が残っているので、調べられる部分は調べて、あとは周りの人たちとの関係性を考えながら、自分なりに想像した部分があります」

 ──足利義栄はどんな人?
 「病気で短命ですが、内側に強い野心を秘めている人です。三好三人衆に担がれ、操り人形みたいな感じではありますが、将軍になりたいという強い意志を持っています」

 ──どのように演技した?
 「ひとつひとつの表情で、見てくださる方の心に残るように、いつも以上に意識して演じました」

 ──「騎士竜戦隊リュウソウジャー」で学んだことは?
 「今後、続けていく上でいちばん大事だと思ったのは、役に対する向き合い方です。リュウソウジャーで、1年間、ひとつの役を大切に育てていくことを学ばせていただきました。この作品のように、短い期間にぐっと詰め込んで深みのあるキャラクターを作らなければいけないこともありますが、そのアプローチ方法はリュウソウジャーで体験できていたと思います」

 ──まだこの大河の出演が続くが、今後、別の大河にも出たい?
 「今回の経験を生かして、またやらせていただけたら、うれしいです。リュウソウジャーでは1年間剣を使ったアクションをしていたので、今度は殺陣にも挑戦したいです」

 ──どんな俳優になりたい?
 「幅広い年齢層の方々に認めて頂けるような、演技力のある俳優になりたいです」

 ──最後にファン、視聴者にメッセージを。
 「今までにないビジュアルや、内面を表情に出すことなど、僕の新しい一面を見てもらえたらうれしいです」

 ◇一ノ瀬颯(いちのせ・はやて) 1997年(平9)4月8日生まれ、東京都出身の23歳。昨年3月から今年3月まで放送されたテレビ朝日系「騎士竜戦隊リュウソウジャー」のリュウソウレッド/コウ役でデビュー。同3月、初写真集「颯」を発売。特技はダンス、バスケットボール。身長1メートル79。

 ◆牧 元一(まき・もとかず) 編集局デジタル編集部専門委員。芸能取材歴約30年。現在は主にテレビやラジオを担当。

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