藤井聡太七段 タイトル戦初黒星「内容を反省して、次につなげたい」

[ 2020年7月9日 19:45 ]

将棋の第91期棋聖戦5番勝負の第3局で、渡辺明棋聖(右)に敗れた藤井聡太七段=9日夜、東京都千代田区(代表撮影)
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 将棋の第91期棋聖戦5番勝負第3局が9日、東京都千代田区の都市センターホテルで行われ、渡辺明棋聖(36)が開幕2連勝の藤井聡太七段(17)を142手で下し、1勝2敗とした。最年少タイトルにあと1勝の藤井は初黒星を喫し、快挙達成は次局に持ち越された。第4局は16日に大阪府大阪市の関西将棋会館で開催される。

 藤井は先手番で得意の「角換わり」を採用。渡辺が応じると、午前中からスピーディーな対局に。正午から1時間の昼食休憩後に対局が再開。互いに積極的に攻める展開となったが、藤井は91手目で1時間20分超の長考する場面も。その後は徐々に劣勢となり、“1分将棋”後も粘ったが142手で屈した。

 対局後、「途中までは考えていた形だったが、(その後は)見慣れない形だったので、うまくまとめられなかった。その後にいくつかミスが出てしまったと思います」と振り返った。

 タイトル戦初黒星となったが、「今日の将棋の内容を反省して、次につなげたら」と冷静に前を向いた。
 
 ▽棋聖戦 将棋8タイトル戦の一つ。1962年創設、94年まで年2度開催。現在は1、2次予選を経て16人で決勝トーナメントを戦い、勝者が6~8月に保持者と1日制の5番勝負に臨む。決勝トーナメントと5番勝負の持ち時間は各4時間で、勝者が棋聖のタイトル称号を得る。

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