羽生九段が太鼓判!!藤井七段の最年少タイトル獲得「不思議ではない」

[ 2020年7月9日 05:30 ]

羽生善治九段
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 渡辺明棋聖(36)に藤井聡太七段(17)が挑戦する将棋の第91期棋聖戦5番勝負は9日、東京都千代田区の都市センターホテルで第3局を開催する。開幕2連勝の藤井が勝てば、史上最年少の17歳11カ月で初タイトル獲得が決まる重要な一局。現在進行中の王位戦と合わせ、タイトル戦3連勝中の天才棋士を永世7冠資格保持者・羽生善治九段(49)はどう見ているのか。話を聞いた。

 羽生は藤井と過去3戦して3敗(未放映の収録対局を除く)。史上最年少棋士の強さを肌で感じている棋士の一人だ。その羽生は、これまでの藤井のタイトル戦に「一局ずついろいろな工夫をしている。同じ形で同じ一手を選ぶのではなく、自分なりに新しい発想を加えている」との印象を持ったという。

 特に棋聖戦第2局(6月28日)については「5筋の歩を保留していたのは結構斬新なアイデア。棋聖戦対策というより、序盤の作戦として通常から準備をしていたのかもしれません」と分析。木村一基王位(47)を下した王位戦第1局(7月2日)は「最後に歩一枚も余らずきれいに寄せきった。その寄せの構想が凄かったと思う」と絶賛した。

 藤井は緊急事態宣言中に約50日間対局がなく、この間に「自分の将棋を改めて見つめ直した」と明かしている。羽生は「そこでいろいろな蓄積があったのでは」と話すが、2月18日に対戦した経験と比較し「あの時も序盤からかなり深く分析している。この1、2カ月で特別凄く違ってきたということでは多分ない」と解析した。

 その上で藤井戴冠の可能性を「今の充実ぶりからすると、タイトルを獲っても不思議ではないでしょう」と明言。続けて「でも渡辺さんも木村さんもこれから必死に指すはずなので、注目しています」とタイトル保持者も簡単には譲らないとの見方を示し、柔らかな笑顔を見せた。

 ▽棋聖戦第1局VTR 先手の藤井が渡辺得意の矢倉に誘い込む大胆な仕掛け。渡辺が終盤、16回連続王手の大逆襲を見せるが、自王の不詰みを見切っていた藤井が逆王手で渡辺を157手の投了へ追い込み、タイトル戦最年少勝利記録(17歳10カ月20日)を打ち立てた。

 ▽第2局VTR 序盤の戦型は第1局に続いて両者とも矢倉の「相矢倉」。金銀銀3枚を最前線に並べる好戦的な形に展開し、正確無比にリードを広げわずか90手で初タイトルに王手をかけた。この対局で最も話題になったのは藤井の58手目3一銀。最強コンピューター将棋ソフト「水匠」が6億手を読んだ末に最善手となる異次元の手だったとして世間を驚かせた。

 ▽棋聖戦 将棋8タイトル戦の一つ。1962年創設、94年まで年2度開催。現在は1、2次予選を経て16人で決勝トーナメントを戦い、勝者が6~8月に保持者と1日制の5番勝負に臨む。決勝トーナメントと5番勝負の持ち時間は各4時間。

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