橋下徹氏「局とか番組とか…大人が言ってあげないと」 木村さんへのネット中傷で番組側の対応に言及

[ 2020年5月25日 19:44 ]

元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏
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 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(50)が25日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜後1・55)に生出演し、23日に亡くなった恋愛リアリティー番組「テラスハウス」の出演者で女子プロレスラーの木村花さん(享年22)が、ネット上で激しい誹謗(ひぼう)中傷を受けていたことに触れた。

 橋下氏は「誹謗中傷は良くないって、テレビのコメンテーターが言っている通りなんですが」と前置きし、「表現の自由を規制するのは、僕ら法律家は一番気を付けないといけない」と弁護士の立場から言及。そして「名誉棄損、侮辱とかプライバシーの侵害にあたることは法的に制裁というか賠償請求ができるんですが、それ以外に“お前、もうこの番組出るな”“お前、嫌いだ”“お前の顔見たくない”とかこれを規制し始めると表現の自由の規制につながっていく、揚げ句の果てには権力者も批判できないっていうことになっていくことが怖いから、表現の自由は原則、規制できませんよっていうのが民主国家なんですね」と説明した。

 MCの宮根誠司アナウンサー(57)から「“死ね”とか“殺すぞ”はダメでしょ?」と許される表現の範囲について問われると、「“殺すぞ”はダメなんですけど“死ね”は微妙」と橋下氏。「マジで?」と驚く宮根アナに対し橋下氏は「“殺すぞ”は完全にダメですよ」と返し、続けて木村さんの周囲の大人たちの対応に言及した。

 「関心の対象になるっていうことは誹謗中傷、いろんなことを言われるっていうのもワンセットで付いてくることを、22歳の花さんに局とか番組とか周りの者が…いろんなこと言われた時に対応するのが裁判しかないんだよ、言論に対しては言論で対抗するしかないんだよ、そういうことをきちっと言ってあげないと」とテレビ局や番組制作者の役割について述べた。

 自身もネット上で「アホ、ボケ、カス、お前の顔見たくない」と書き込まれていることを目にしたことがあるという。「僕はこの年になって“バーカ”と思いますけど。やっぱり22歳は(そのようには)思えないから、もっと大人が言ってあげないと」と話し、「かわいそうですね」と早すぎる死を悼んだ。

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2020年5月25日のニュース