木村花さん死去から一夜明け 悲劇繰り返さない SNS誹謗中傷に法規制を 厳罰化求める声

[ 2020年5月25日 05:30 ]

木村花さん
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 恋愛リアリティー番組「テラスハウス」に出演中だった女子プロレスラーの木村花(きむら・はな)さんが22歳で亡くなってから一夜明けた24日、木村さんがネット上で誹謗(ひぼう)中傷を受けていたことから、度を越したSNSなどの書き込みへの法規制を求める動きが広がった。番組の共演者らからは木村さんへの追悼の言葉が相次いだ。

 22歳という若さで自ら命を絶ったとみられている木村さん。SNS上には辛らつな言葉による中傷が寄せられていた。木村さんが所属する団体「スターダム」のエグゼクティブプロデューサーのロッシー小川氏(63)は本紙の取材に、死因については「警察から何も聞いておりません」と答えた。誹謗中傷への法的手段については「現時点では何も決まったことはない」とした。

 ただ周囲ではこの日、悪意ある投稿者に対する法的措置を視野に入れた動きが出た。女子プロレス界のレジェンド長与千種(55)は自身のツイッターで「道徳尊厳無き言霊を放った人たちへのそれなりの措置を考える」と投稿。「これはプロレス団体が言霊で殺(あや)める人種への最強の宣戦布告です」と激しい言葉。母で元プロレスラーの響子さん(43)らの意向を踏まえた上での支援を約束した。

 匿名での誹謗中傷で他人を死に追いやる行為は韓国では「指殺人」と呼ばれ、日本でも深刻な社会問題となっている。

 インターネット署名サイトでは木村さんの死を受け「匿名アカウントによる誹謗中傷を撲滅するために、プロバイダ責任制限法の改正と刑事罰化を求めます」と題した署名活動ページが立ち上がった。発信者の情報開示請求までに時間と費用がかかりすぎるために被害者の負担が大きいと指摘。手続きの簡略化などを政府に要求する見通しだ。元陸上選手の為末大氏(42)も自身のツイッターで参加を呼び掛け、賛同数は2000件(24日午後7時現在)を突破した。

 総務省は4月から開示請求手続きにかかる時間を短縮できるかどうかなどを検討し、有識者会議を経て7月ごろに方向性を示す見通し。立憲民主党の蓮舫副代表も「対策に動きます」とツイッターで表明した。

 情報開示請求には約3カ月から数カ月かかると言われている。SNSの炎上対応に強いレイ法律事務所の山本健太弁護士は「今の仕組みでは時間、費用、労力と負担が大きく被害者が泣き寝入りしてしまう。一方で投稿者は“責任を追及されない”と危機意識が薄いまま。投稿者の責任が追及される仕組みづくりが急務だ」と話した。

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