U12侍ジャパン井端監督「第2の大谷翔平発掘」へ デジタルトライアウト呼びかけ

[ 2023年4月4日 11:15 ]

井端弘和氏
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 「第7回WBSCU12ベースボールワールドカップ」(7月28日~8月6日、台湾)に出場する侍ジャパンU12の井端弘和監督(47)が都内で取材に応じ、トップチームに続き、世界一に挑む決意を語った。

 昨年はスーパーラウンド進出を逃し、7位に。「他国とのレベルの差は感じた。最低でも決勝トーナメントに行きたかった」。優勝した米国の投手陣は球速120キロ超をコンスタントに投げ、打者も軽々と打ち返すラインアップをそろえていた。日本代表は見たことのない球速に「こんなボール見たことない」と口をそろえるしかなかった。

 とはいえ井端監督は大きく育てる意味で、自らのスタイルを貫いた。ノーバント戦法。従来の日本はスモールベースボールのイメージが強いが「今年もバントをやるつもりはありません。打ち勝って世界一になりたい。今は体が小さくても、まだ大きくなる要素はある。やはりホームランバッターや剛速球ピッチャーを目指して欲しい。今いるチームで体が大きくなくても、どんどん振れる選手になってほしい」と語気を強めた。

 WBCではトップチームが従来のスモールベースボールではなく、パワー勝負で14年ぶりの頂点に立った。その系譜をU12も受け継ぐ。

 そこで「大谷選手に続けとは言わないですが、ゆくゆくはそういう選手になる意味でいい刺激にして欲しい」と選手公募、第1次審査・選考にあたるデジタルトライアウトの応募を呼びかけた。

 選手選考は、ネットで募集する「デジタルチャレンジ」から始まる。自らのプレーを動画で撮影し、応募フォームに投稿してエントリー。審査を通過した応募者は、2次選考会をへて代表選手に選出される仕組みだ。

 応募資格は、日本リトルリーグ野球協会、日本少年野球連盟(ボーイズリーグ)、全日本少年硬式野球連盟(ヤングリーグ)、日本ポニーベースボール協会、九州硬式少年野球協会(フレッシュリーグ)、日本リトルシニア中学硬式野球協会に登録するチームの所属で、日本国籍を有していること。その上で(1)50メートル走7秒3以下(2)球速105キロ以上(3)遠投70メートル以上(4)特筆すべき技能(投手・打撃・守備など)の4項目中、1つ以上をクリアしていることが求められる。

 締め切りは5月8日正午まで。

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https://www.japan-baseball.jp/jp/summary/12u_tryout/2023/

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2023年4月4日のニュース