エンゼルス・大谷 グラウンド内外で存在感を示すメジャー6年目 走塁用手袋を忘れる人間味溢れる一面も

[ 2023年4月4日 08:00 ]

大谷が2日(日本時間3日)の試合後にベンチ脇のバックネットに忘れた走塁用手袋(撮影・会津 智海)
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 メジャー6年目を迎え、エンゼルスの大谷はクラブハウスで一段とリラックスできているように映る。

 普段から仲の良い同学年のフレッチャーや隣席のサンドバルはもちろん、2日(日本時間3日)のアスレチックス戦では新加入の守護神エステベスに耳打ちして互いに爆笑する姿があった。大谷は人懐っこい笑顔で新加入選手とすぐに打ち解ける“特殊能力”があると感じている。グラウンドを離れても、チームの輪の中心にいて、いつも甲高い笑い声を響かせている。

 筆者を含め毎日のように日本メディアが大挙して押し寄せ、「代表取材でいいんじゃないですか?」と苦笑いしていたこともあったが、最近はさほど気にしていない。今も水原一平通訳とともにスマートフォンのゲームに興じることはあるが、以前より少なくなったような印象だ。

 今や名実ともに「メジャーの顔」となり、以前より近寄り難くなった印象もある。ただ、2日の試合終了後に走塁用手袋をベンチ脇のバックネットに置いたまま忘れてままクラブハウスに下がるなど、どこか人間味溢れる一面が残るところは魅力的だ。

 MVP3度の現役最強打者の同僚トラウトは、今季初のアベック弾で快勝した2日のア軍戦後に「今日は“トラウタニ”にとって良い日だったよね。大谷とともに打線を盛り上げていきたい」と語った。

 FAとなる今オフは去就が注目されるが、大谷がこのエンゼルスでポストシーズンを目指し続ける姿も見てみたいと感じた開幕3試合だった。(記者コラム・柳原 直之)

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2023年4月4日のニュース