【タイガース データ】“アレ”以上に“レア”な記録 「阪神の甲子園開幕カード3連戦全勝」

[ 2023年4月4日 07:30 ]

阪神・岡田監督
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 阪神は7日の金曜日から甲子園でヤクルトと本拠地開幕カード3連戦を行う。05年以来17年間遠ざかっている“アレ”奪還へ、全勝したDeNAとの開幕3連戦同様、幸先の良いスタートを切りたいが、実は「阪神の甲子園開幕カード3連戦全勝」こそ、アレ以上にレアな記録なのだ。

 前回達成は85年の巨人戦。37年間のブランクは12球団でも群を抜いて長く、2番目に長い日本ハムでも北海道移転前の02年、東京ドームでのオリックス戦以来、今季を含む21年間だ。さらにフランチャイズ制導入でカード3連戦が一般的になった52年以降の達成は56年広島戦、76年ヤクルト戦と前出85年の3度だけ。阪神のセ・リーグ制覇回数5度(62、64、85、03、05年)より少ない。

 もちろん達成すれば、日本一シーズン以来の吉兆データ。ちなみに前回巨人3連戦の2戦目、4月17日は7回に3番・バース、4番・掛布、5番・岡田による“バックスクリーン3連発”が出た試合。初戦に4本、3戦目にも3本の計10本塁打が飛び出し、14日広島戦から4連勝のチームはシーズン初の同率首位浮上。快進撃の始まりとなった。今回の対戦相手ヤクルトには昨季11勝13敗1分け。対セ球団で唯一カード3連戦全勝がなかったがどうか。

 なお降雨などで試合が流れた場合には次の甲子園、18~20日の広島3連戦まで注目したい。開幕から甲子園で引き分けを挟まない3連勝なら、前回岡田阪神最終年の08年(4連勝)以来15年ぶりだ。序盤の独走から一転、終盤巨人に最大13ゲーム差を逆転されてV逸した悪夢のシーズン。更新して“験直し”といきたい。(記録担当・桐山 章)

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2023年4月4日のニュース