広島・九里 さあ3つのメモリアル勝利だ 新井監督初勝利、マツダスタジアム通算500勝、自身の今季1勝

[ 2023年4月4日 06:30 ]

広島・九里
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 広島・九里亜蓮投手(31)が負の連鎖を止め、3つのメモリアル勝利をゲットする。4日の阪神戦(マツダ)に先発する右腕は、開幕3連敗と苦しい船出となったチームを救う貢献を誓った。新井貴浩監督(46)の初勝利、マツダスタジアム通算500勝、自身の今季初勝利が懸かる一戦。役割を全うし、チームに流れを呼び込んでみせる。

 今季初登板を前に、九里はいつも通り明るい表情だった。チームは19年ぶりの開幕カード3戦全敗スタート。重苦しい空気が漂う中でも、21年最多勝右腕は前だけを見据えた。

 「(緊張感などは)何も感じていない。シーズンは開幕していますが、僕自身は最初の登板。自分の持っているものを出せれば、結果はついてくると思う。変に気負いすぎずに、チームが勝つような投球を考えてやっていければと思う」

 6連戦の先陣に、平常心で臨む。新井監督からは開幕前に「マツダの開幕は任せたぞ」と言葉を掛けられた。もちろん、期待に応えないわけにはいかない――。この本拠地開幕戦では新井監督初勝利、マツダスタジアム通算500勝、自身の今季初勝利と、3つのメモリアル白星が懸かる。自身は先発として迎えた6シーズンの初戦は6試合で4勝0敗、防御率1・96。吉兆データの後押しも受け、投打、そして守備でも精彩を欠いた負の連鎖を止めにいく。

 マツダスタジアムでは通算56勝のうち、これまで29勝。16~18年8月には11連勝(救援での3勝含む)もマークした。「たくさんの広島のOBの方々が積み上げてきた勝ち星なので、そこ(マツダ500勝)に携われることに関しては凄く光栄に思う。地元のファンの皆さんの前でやる最初の試合で、勝てればチームも勢いに乗っていくと思う」。相手の阪神は開幕3連勝で敵地に乗り込んでくる。昨季は阪神戦に4試合に登板。1勝0敗、防御率3・86の成績だったが、昨年までのイメージは参考にしない。

 「足が速い選手もいて、つながりのある打線だと思う。去年いなかった打者もいるので、そのへんは試合の中で対戦しながら、どういうふうに攻めていくか変わってくる」

 この日はマツダスタジアムでキャッチボールや短距離ダッシュなどを行い、最終調整した。期待や重圧、そしてチームの歴史も背負い、本拠地開幕のマウンドに向かう。本拠地を赤く染める鯉党の声援も力に変え、待望の勝利を届ける。(長谷川 凡記)

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2023年4月4日のニュース