「ゴミの山から良い選手を見つけ出す」　レイズが防御率0・39の強力先発投手陣で開幕4連勝

レイズ先発のラスムセン（AP）
Photo By ＡＰ

　レイズのドルー・ラスムセン投手が3日（日本時間4日）のナショナルズ戦に先発、6回を投げ2安打無失点、7奪三振の好投で6－2の勝利に貢献した。これで第1戦のシェーン・マクラナハンが6回4安打無失点6奪三振、第2戦のザック・エフリンが5回3安打1失点5奪三振、第3戦のジェフリー・スプリングスが6回無安打無失点12奪三振と、4人の先発投手が23回を投げて1失点（防御率0・39）で、レイズは4連勝の好スタートを切っている。

　中でも注目はスプリングス（30）。元は15年にレンジャーズに30巡で指名された投手。18、19年はリリーバーで43試合に登板、防御率4・90。20年もレッドソックスのリリーバーで16試合に投げ7・08だった。21年にトレードでレイズに移籍、43試合で防御率3・43だった。

　それが昨季5月にブルペンから先発に配置転換されて才能を発揮。24試合に先発し、122回1/3に投げ、防御率2・65。130奪三振、28四球。直球の平均球速は91・4マイルと速くはないが、握りを変えたチェンジアップと球速を速めたスライダーで、相手打線を圧倒するようになった。昨オフ、4年総額3100万ドルの契約延長で合意している。

　レイズは他球団で活躍できなかった選手を安く獲得し、再生するのが得意。言葉は悪いが、他球団の関係者はいつも「ゴミの山から良い選手を見つけ出す」とくやしがる。ちなみに4人のうちマクラナハンとラスムセンの2人はレイズがドラフト一巡で指名した生え抜きだが、調停権を得る前ゆえ、年俸は安い。エフリンは元パドレスのドラフト一巡でフィリーズで7シーズンに投げ36勝45敗、防御率4・49とパッとしなかった。そこにレイズが3年総額4000万ドルの契約を与えたため、球界が驚いた。エフリンも化けるのかもしれない。レイズの年俸総額は30球団中27位の6465万ドルである。