米記者 メッツ・千賀の決め球の愛称「ゴーストフォーク」は「いいブランド作り」「親しみやすい」

[ 2023年4月4日 02:30 ]

ナ・リーグ   メッツ5-1マーリンズ ( 2023年4月2日    マイアミ )

「ゴースト」をデザインした千賀のグラブ(AP)
Photo By AP

 「Ghost Fork(ゴーストフォーク)」というメッツ・千賀の決め球の愛称を米記者はどう思っているのか。MLBドットコムのアンソニー・ディコモ記者とニューズデーのコラムニスト、デビッド・レノン記者はともに「気に入っているよ」と口をそろえた。

 フォークボールは1912~28年にアスレチックスなどで活躍したバレット・ジョー・ブッシュが最初に投げたとされるが、近年、米国では投げる投手はほとんどいなかった。50年頃にフォークの進化形で、浅く握る「スプリット・フィンガード・ファストボール(通称スプリット)」が登場。70年代に通算300セーブのブルース・スーターが広めると、スプリット全盛となり、肘への負担が大きいフォークは徐々に消えていった。野茂英雄や佐々木主浩のフォークも米国では「スプリット」と呼ばれることが多かった。

 千賀の決め球は落差、回転数も明らかにスプリットとは別物。レノン記者は「そこにいたものが次の瞬間にいなくなる。ゴースト(幽霊)の表現は的確で、いいブランド作りだと思う」と独創性を評価する。ディコモ記者は「グラブにゴーストのロゴを付けているのは面白い。テレビアニメでキャスパーという可愛いゴーストもいたし、ファンにとっても親しみやすい」と、米国でも千賀の代名詞として定着する可能性を指摘した。

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2023年4月4日のニュース