メジャー1号のレッドソックス・吉田「良い感覚」本塁打ボールは「返ってくることを祈っている」手元届かず

[ 2023年4月4日 15:37 ]

インターリーグ   レッドソックス6-7パイレーツ ( 2023年4月3日    ボストン )

メジャー初本塁打を放ち、ベンチに用意されたダンベルを掲げ喜ぶ吉田(AP)
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 レッドソックスの吉田正尚(29)が3日(日本時間4日)、本拠地・フェンウェイパークでのパイレーツ戦に「4番・左翼」で先発出場。第1打席でメジャー初本塁打を放つなど、4打数1安打2打点。チームは乱打戦の末、パイレーツに競り負けた。

 1-3の初回1死二塁から、相手先発・オビエドの外角高め直球をフルスイング。高さ11.3メートルの巨壁、フェンウェイ・パークの名物「グリーンモンスター」を軽々と越える同点2ラン。ダイヤモンドを一周すると、ベンチに用意されていたダンベルを手に笑顔を浮かべ、古巣・オリックス流で初アーチを祝福された。

 「しっかり振り抜けて、感触は良かった。自分の中ではいい感覚でスイングできた」

 記念すべきメジャー1号に試合後、納得の表情を浮かべた吉田。“グリーンモンスター越え”の驚異の一発となり「良かった。いい角度でいってくれた。少し高かったけれど、うまくバットをかぶせ気味にして打てた」とうなずいた。

 ベンチでは古巣・オリックス時代の応援の名物だった“ダンベル”を渡され、チームメートらから祝福を受けた。「オリックス時代に使っていたもの。誰が持ってきたのか分からない。チームの一体感という意味ではすごく盛り上がった」と笑みを浮かべ、気遣いに感謝した。

 ただ、ホームランボールは「まだ返ってきていない」と衝撃の事実も告白。「いずれ返ってくることを祈っている。試合に負けたので、そっちの方が悲しい」と乱打戦の末の黒星に唇をかんだ。

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