阪神・西勇 移籍後初登板の大竹に珍助言 「運動会の前日の気持ちでいるよ」

[ 2023年4月4日 06:00 ]

大竹(右)と話す西勇(撮影・成瀬 徹)
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 マツダスタジアムで午後5時過ぎに始まった全体練習。4日に先発する阪神・西勇と、5日先発の大竹の2人だけが“早出”でグラウンドに姿を見せた。5時半ごろには、実際のマウンドで約20球ずつの投球練習。傾斜や硬さ、景色を確認した。

 開幕4連勝を託された西勇は、二保とともに今季が33歳シーズンでチーム最年長。「チームが連勝中だからとかで、(気持ちの)高ぶりは出さないようにはしたい」と15年目のベテランらしく自身の投球に集中する。一方で、「チームの全員が後輩。(開幕3連戦は)去年、一昨年よりも格段とみんなが自信を持ってやっている感じ。頼もしく感じます」と受けた刺激を好投につなげる構えだ。

 最年長らしい気遣いも見せた。ソフトバンクから現役ドラフトで阪神に移籍した大竹は、初登板にやや緊張気味。新人だった18年の日本シリーズで第2戦に2番手で2イニングだけ投げて無失点に抑えているが、5年ぶりのマウンドには違和感があった。「独特。(右足を)踏み込む位置が高さがある割に傾斜がないので早く(地面に)着いちゃうので、上と下のタイミングが違うし、硬い」。新天地でいいスタートを切りたい。慣れない球場に戸惑いもある。しかし、西勇からの珍アドバイスで落ち着いたという。

 西勇さんが“運動会の前日の気持ちでいるよ。運動会で怖いことってないやろ”って。この人、やっぱすげえと思いました(笑い)。後ろ向きじゃなくて前向きで挑みたいと思ったし、この話を聞いてちょっと気が楽になりました」

 先頭でバトンを渡された第4走者の西勇がリードを広げ、第5走者の大竹がさらに勢いを加速させ…。セ・リーグ大運動会のリレーで、タテジマ組がトップを突っ走る。(畑野 理之)

 ○…今季の阪神は、33歳シーズンを迎える西勇と二保がチーム最年長。昨季から37歳のチェン、33歳のウィルカーソンが退団し、41歳の糸井も引退したことで全体的に若返った。全員が35歳未満なら、チームでは1978年以来45年ぶりとなる。

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2023年4月4日のニュース