【日本一の行方を占う・牛島和彦氏】攻略されていない両軍先発陣 ヒギンスとマクガフが鍵握る

[ 2021年11月26日 21:30 ]

オリックス中嶋監督(左)とヤクルト高津監督
Photo By スポニチ

 オリックスの山本は前回登板で6回を112球。球数がかさみ、奥川より早く降板したことでヤクルト打線に手を焼いたように見える。だが、内容を見ると初戦で先に点をやれない展開で、より慎重なピッチングに徹しただけで“攻略”されたわけではない。

 ヤクルト打線はおそらく同じメンバー。前回登板でどの打者がどのコースが弱いなどデータはあるし打者とのフィーリングもつかんでいる。それを元に早めにこの球を投げてゴロを打たそうかなど、山本ならば球数を抑える投球は可能だし、大崩れすることはまず考えられない。宮城も前回登板の内容は良く、ヤクルトに攻略されたイメージはない。

 ヤクルトは残り2つのうち、1つ取ればいい。第7戦先発が予想される奥川は第1戦でフォークをカウント球にも決め球にも使いながら、直球をオリックス打線に詰まらせていた。こちらも早い回の降板は考えられない。第6、7戦の両軍の先発陣は試合をつくる力がありこれまで同様、競った展開になると思う。

 鍵になるのは救援で出てくる外国人投手の出来だ。今回のシリーズ、先発投手はいい高さ、いいコースに投げ失投もほとんどない。その後出てくる外国人が甘い球を狙い打たれ痛い失点をしている。第5戦、ジョーンズはカウント2―0からマクガフの直球を打ったが「外国人投手なので直球を狙った」という趣旨の発言をしている。日本人投手の感覚なら変化球でタイミングを外してストライクを取るなど神経を使うが、外国人の感覚は微妙に違う。ボール球で様子を見たり、ボール球を振らせたりなどの意識も希薄。ヒギンスもマクガフも直球とチェンジアップ中心。球種も少なく狙われるとひとたまりもない。先発がある程度抑えた後の救援陣勝負。彼らの出来次第で勝負はどちらに転ぶか分からない。
(スポニチ評論家)

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「水島新司」特集記事

2021年11月26日のニュース