オリ・ジョーンズ 野球人生の集大成はまだ先! 「最後かも」の思い抱き日本S20年ぶりの代打決勝弾

[ 2021年11月26日 05:30 ]

SMBC日本シリーズ2021第5戦   オリックス6-5ヤクルト ( 2021年11月25日    東京D )

<日本S ヤ・オ5> 9回無死、勝ち越しの左越え本塁打を放ったオリックス・ジョーンズは頓宮(左)と抱き合う(撮影・平嶋 理子)    
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 「SMBC日本シリーズ2021」は25日に東京ドームで第5戦が開催され、オリックスがヤクルトに競り勝って2勝3敗とした。同点の9回、先頭の代打、アダム・ジョーンズ外野手(36)がマクガフから値千金の決勝弾を放ち、接戦に終止符を打った。興奮冷めやらぬ試合後の中嶋監督は、第6戦の山本先発を公開予告して闘志満々。さあオリックスの原点・神戸で、25年ぶりの逆転日本一や!

 暗雲漂う不穏な空気を、「10」が振り払った。3点リードを追いつかれた直後、5―5の9回。敗れればヤクルトの日本一が決まる絶体絶命の危機で、メジャー通算282本塁打のジョーンズが代打起用に応えた。2ボールからの3球目、マクガフの高め直球を力感のない独特なスイングで捉えた。高々と舞い上がった打球は左翼ポール際に着弾。01年ヤクルト副島以来20年ぶりとなる史上5本目の日本シリーズ代打決勝アーチだ。

 「後がない、ギリギリの場面で打ててよかったよ。代打の準備をして、真っすぐが来たら捉えようと思っていた。いい当たりだったので、手の感触はなかったね。サイコー!」

 メジャーでも慣れ親しんだ背番号10は特に思い入れがある。来日の決め手にもなった原点だ。10歳だった1995年、親戚に連れられてメジャー観戦した時のこと。強烈な存在感を放つ背番号10に目を奪われた。チッパー・ジョーンズ氏だ。ブレーブス黄金時代を支え通算468本塁打。引退後の18年に米国野球殿堂入りしたレジェンドの勇姿だった。

 「彼と一緒に写真を撮ったり、名前が一緒だったりでね。“野球をするなら10番”という思いになったんだ。(その後再会して)いつも話している。“ベストのチームメートであれ。最高のチームメートであれ”という言葉をもらったよ」

 グラウンドを離れても杉本らチームメートに打撃技術や守備に関する助言を惜しまない姿勢は、恩師の教えからだ。野球人生の集大成と位置付ける。「絶対に終わらせない気持ちはあったし、自分のようなベテランは、野球はこれが最後になるかもしれないという状況の中で、“勝って、もう1試合”と思っていた」。今季代打打率・429と勝負強さを発揮した「切り札」が結果を示した。

 崖っ縁で踏みとどまり、神戸へと舞台が移る第6戦に持ち込んだ。試合後の中嶋監督も、興奮を隠しきれない。敵地での勝利監督インタビューでは「追い込まれている状況は変わりませんが、熱が上がらなかったら山本由伸で。タイに持っていきたいと思います」と予告先発をしない今シリーズで、大胆不敵な公開先発予告。96年に歓喜に沸いた神戸で、25年ぶりの逆転日本一をつかむ。(湯澤 涼)

 《30人目代打弾》同点の9回に代打・ジョーンズ(オ)が決勝ソロ。シリーズの代打本塁打は今季第1戦で同僚のモヤが放って以来30人目(32度目)で、1シリーズで同一球団の2選手が放ったのは初めて。代打弾が勝利打点となったのは、01年近鉄第4戦で副島孔太(ヤ)が放って以来20年ぶり5人目。

 《59年ぶり4度目3球場開催》週末は京セラドームで音楽グループ「AAA(トリプルエー)」のコンサートが予定されており、オリックスのホームゲームとなる第6、7戦はほっともっと神戸で開催される。京セラドーム、東京ドームに続き、日本シリーズの3球場での開催は1962年の東映―阪神(甲子園、神宮、後楽園)以来、59年ぶり4度目となる。

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