オリ・太田 初スタメンで大仕事 打撃投手の父の夢乗せ値千金三塁打「ベスト尽くそうと準備していた」

[ 2021年11月26日 05:30 ]

SMBC日本シリーズ2021第5戦   オリックス6-5ヤクルト ( 2021年11月25日    東京D )

<ヤ・オ(5)>7回1死二塁、適時三塁打を放ちガッツポーズする太田(撮影・島崎忠彦)
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 秘蔵っ子が大舞台でブレークした。シリーズ初スタメン起用にオリックス・太田が応えた。シリーズ11打数1安打だった安達に代わり、「8番・二塁」で出場。背番号31の若武者にチャンスが回ったのは、2―2の同点で迎えた7回だった。

 1死二塁。ベース上には高卒2年目、1年後輩の紅林がいた。負けられない。勝って、みんなと神戸に戻る。3番手・石山の137キロスライダーにバットが素直に反応した。打球が右中間を破った。紅林が生還し、この時点で勝ち越し。値千金の三塁打に、太田は力強いガッツポーズでベンチに、そしてファンにアピールした。

 「このシリーズ初めての出場だったし、しっかりとランナーを還すこと、後ろにつなぐことを考えた。打った感触も良かったし、打球が抜けてくれてうれしかった。ベンチ待機が多かったけど、与えられた立場でベストを尽くそうと準備はしていた」

 活躍を最も喜んだのは父・暁さん(50)だ。仕事はオリックスの打撃投手。このシリーズでも打撃復調に向け、連日ボールを投げこんでいた。近鉄での現役時代は野手として1軍で3試合出場に終わった父の夢を自分がかなえる。18年ドラフト1位で天理から入団。物心ついて以来の猛牛ファンが、最高の舞台で輝きを放った。

 「監督からも“緊張するなら今のうちにしとけ”と言われて割り切れて試合に入れた。やりやすい環境をつくってもらっている。これを、明後日(27日)につなげたい」

 球団のシリーズ最年少勝利打点記録はイチローが持つ96年の22歳11カ月。この日は更新を逃したが、まだ20歳9カ月。イチロー超えも太田は狙う。(鈴木 光)

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