ソフトB・栗原「もっと打っていれば勝っていた試合多い」 背番号24継承「長谷川魂」に恥じないように―

[ 2021年11月26日 05:30 ]

キャンプ打ち上げのあいさつ後に、手締め役を務めた栗原(撮影・井上 満夫)
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 主軸としての誓い新たに――。ソフトバンクは25日、秋季宮崎キャンプを打ち上げ、今季全試合出場しながら完走した栗原陵矢捕手(25)が、藤本博史新監督(58)から野手のMVPに挙げられた。栗原は本紙インタビューに応じ、Bクラス4位からの来季巻き返しへ、主力としてもっとチームに貢献したいと語った。 (取材・構成=井上 満夫)

 ――今シーズンとこの日打ち上げた秋季キャンプを振り返ると?
 「とにかくケガなく1年間やれたのは良かったです。キャンプではしっかりとやりたいことを集中力を持って深く取り込めたことが一番だと思います」

 ――藤本監督は今季全試合に出場し、秋季キャンプも完走した栗原選手を野手のMVPに挙げた。
 「絶対に僕じゃないですよ(笑い)。でも、やらないといけないなという気持ちは強く持っています」

 ――手締めのあいさつで自ら「副キャプテン」を宣言していたが、その真意は?
 「勝手に(副主将)です。まだ背中で引っ張るみたいなことはできないが、少しずつそういう部分を出していけたらなと」

 ――7年目の今季は初めて全試合に出場して、いずれもキャリアハイの打率・275、77打点、21本塁打の成績を残した。
 「全試合に出られたのは一番良かった。唯一、そこだけ。打撃で手応えをつかんだ時期はなかったんですよね」

 ――昨季は118試合出場で73打点、今季は143試合で77打点だった。決勝打は昨季が5で、今季は7。レギュラーとして来季の課題はこのへんとなるのか?
 「打点に関してはいろんな状況もあるが、クリーンアップを打たせてもらっている以上は増やしたい。決勝打は少ないですよね。もっと打っていれば勝てた試合がやっぱり多い。来年に向けた課題であると思います」

 ――今年は初の侍ジャパン選出もあった。各球団の精鋭がそろった東京五輪で感じ取ったものとは?
 「自分のレベルの低さであったり、力不足だったり。考え方一つにしても、まだまだ子供だったと思います」

 ――東京五輪では送りバント成功の代打1打席のみだった。23年にはWBCが開催される予定だが、今の思いは?
 「入ったからには(試合に)出たい。今のままでは入ったとしても出られない。そのためにはレベルアップがまだまだ必要だと思います」

 ――来季、柳田が主将に就任するが、どのように支えていきたいか?
 「(1軍で)出させていただいて3年目にもなるし、声、プレーで引っ張っていけたらなと思っている。少しでも負担が減るようにと思っている」

 ――9月16日のロッテ戦では、その柳田選手とアベック弾があった。柳田選手が「栗原選手から教えてもらったドン・キホーテ作戦のおかげ」と謎のコメントを残したが?
 「英雄の方ではなく、何でも売っているドン・キホーテです。あそこに行けば何でもそろう。何でも売っているので、何でも打っちゃおう、全部の球を打っちゃおうぜという作戦でした(笑い)」

 ――来季、背番号が「31」から長谷川打撃コーチがつけていた「24」に替わる。この日の練習が「31」で最後だったが、最後に改めての意気込みを
 「とにかく恥じないようにですね。長谷川さんにも言われたように、本当にいい番号なので、それに恥じないように。結果を残したいなと思います」

 ◇栗原 陵矢(くりはら・りょうや)1996年(平8)7月4日生まれ、福井県出身の25歳。春江工(現坂井)では1年秋に神宮大会4強、2年春のセンバツは初戦敗退。3年時にU18代表に選ばれ、主将を務めた。14年ドラフト2位で入団し、17年に1軍デビュー。20年にブレークし、巨人との日本シリーズではMVP。今季まで捕手登録も来季は外野手登録に変更予定。1メートル78、78キロ。右投げ左打ち。

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