同姓「大島」が逆転演出!中日が天国の大先輩にささげる記念星 与田監督「大島さんに勝ちをお届けできた」

[ 2021年7月7日 05:30 ]

セ・リーグ   中日3ー2巨人 ( 2021年7月6日    上毛敷島 )

<巨・中>8回無死一、三塁、中日・大島は同点タイムリーを放つ(撮影・森沢裕)
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 大先輩にささげるメモリアル星となった。中日は巨人との通算2000試合目を逆転で勝利。6月30日に大腸がんで亡くなった球団OB・大島康徳氏の死去が明らかになってから最初の試合を白星で飾った与田監督は「長い歴史がたくさんあり、その中で勝てて良かった。大島さんに勝ちをお届けできた」と弔いの言葉を述べた。

 逆転劇を演出したのも「大島」だった。1―2の8回無死一、三塁から高梨の初球を捉え右前へ同点打。「いいところに飛んでくれた」とプロ野球歴代19位となる通算2204安打を放った同姓の大先輩を、ほうふつさせる勝負強さで試合を振り出しに戻した。

 そして試合を決めたのは「巨人キラー」主砲・ビシエドだ。なおも無死一、三塁から中前に決勝打。代わったばかりの3番手・鍵谷に2球で追い込まれながらも、「何とか食らいついていくことができた」と直球を仕留めた。この日は3安打2打点の活躍で今季の巨人戦は34打数17安打、打率・500。「記念の日に勝てて、とてもうれしい」と白い歯を見せた。

 チームは6月26日から続いた連敗を5で止め、負ければ7日にも自力優勝の可能性が消滅する危機を防いだ。ただ借金はまだ9あり、3位・ヤクルトとも8・5ゲーム差。「とにかく一戦一戦。勝ちを1つでも増やしたい」と与田監督。がんという病魔に最後まで立ち向かった大島氏のように、可能性がある限りファイティングポーズは崩さない。(徳原 麗奈)

《巨人1074勝 中日865勝61分け》巨人と中日の対戦が6日の12回戦で通算2000試合目を迎えた。今季到達した中日―阪神戦、巨人―阪神戦に続く3カード目。通算成績は巨人の1074勝、中日の865勝、61分け。初対戦は1リーグ時代の36年7月1日、戸塚で行われ、中日(当時は名古屋)が巨人を9―8で破っている。

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