復調の兆し!阪神・佐藤輝がフェンス直撃の適時二塁打 球団新人6人目の50打点へ王手

[ 2021年7月7日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神5ー1ヤクルト ( 2021年7月6日    神宮 )

<ヤ・神>4回、阪神・佐藤輝が右中間適時二塁打を放つ(撮影・木村 揚輔)
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 阪神・佐藤輝が、1点リードの4回に本来の存在感を発揮した。

 「点が欲しい場面だったので、打てて良かった」

 1死一、二塁の好機で迎えた第2打席だ。田口の初球139キロを捉えた。打球は弾丸ライナーで右中間フェンスに直撃。スタンドインまで、あとわずかの適時二塁打で、貴重な追加点を挙げた。実に6月29日のヤクルト戦(甲子園)以来、自身6試合ぶりとなる打点を記した。これで今季49打点目とし、球団新人では史上6人目となる節目の50打点到達に王手もかけた。

 4日の広島戦(マツダ)では、プロ野球タイ記録、セ・リーグ新人野手では初となる1試合5三振を喫した。それでも引きずることはない。毎日、試合があるのがプロ。それが分かっているからこそ「新しい試合に向けて切り替えて試合前から練習して、いいところで1本打てたのが良かった」と振り返った。悔しさも糧に、自力で現状を打破した。

 価値ある一打は矢野監督にも評価された。「アイツも悔しい思いをして、ここに来ている。もちろんランナーを置いて、一番はホームランを打ってほしいけど。ああいうふうにタイムリーを。(打てるような)勝負強いバッターになっていってもらいたい」。なれる素材と見るからこそ、期待も大きくなる。

 「前半戦をしっかり良い形で終われるように、この9連戦、自分のプレーをして戦いたい」。一時停滞中のチーム再浮上には、黄金ルーキーの力が欠かせない。目前に迫る20本塁打、50打点の節目も通過点に、後半戦につなげていく。(須田 麻祐子)

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