小倉清一郎・横浜高元部長 松坂から「もう完全に無理です」の電話 「残念。でもよく頑張った」

[ 2021年7月7日 19:43 ]

2014年、「教え子による謝恩の会」開式前に小倉清一郎・元横浜高野球部部長(右)に笑顔であいさつする松坂
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 西武・松坂大輔投手(40)が現役引退を発表し、横浜高時代の部長だった小倉清一郎氏(77)がねぎらいの言葉をおくった。

 引退の一報に「残念です。でも、もう厳しかったかな。あれだけフォームが崩れてしまったら無理でしょう。人間だからああなってしまったら難しい。体がすべて」と率直な心境を述べた。

 7日朝、松坂本人から電話で引退報告を受けたといい「もう完全に無理ですと。小倉さんに育てていただきましたと言ってくれた」。

 松坂や涌井(現・楽天)ら多くの教え子をプロに送り出し、高校球界で知らない人はいない名部長。卓越した野球理論と、毒舌ながらズバリと核心を突く「小倉節」で、横浜高の春夏通算15度の甲子園出場・通算3度の全国制覇を支えた。松坂らをアメリカンノックで鍛え上げたのも有名な逸話だ。

 ここ数年の松坂については「投げ方が悪かった。心配でしょっちゅう電話してたよ」と振り返り、もがく姿を見守ってきた。「教え子が1人くらいは名球会に入ってほしかったなあ」と独特の小倉節でボヤきながらも、「良く頑張ったと思う」とねぎらった。

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