中日・福留が古巣復帰後、初本塁打「よく飛んでくれた」 松坂引退発表の日に球界最年長が健在示す

[ 2021年7月7日 18:16 ]

セ・リーグ   中日―巨人 ( 2021年7月7日    東京D )

<巨・中13>2回1死、先制ソロ本塁打を放ち、チームメートに迎えられる際、手で丸をつくる福留(撮影・木村 揚輔)
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 球界最年長は健在だ。

 中日・福留が古巣復帰後、初となる本塁打を放った。2回1死から山口俊の高め直球を振り抜くと、打球は中堅右のスタンドへ一直線。

 「追い込まれていたので、コンパクトにと思って。よく飛んでくれました」

 中日での本塁打は07年7月3日の広島戦(福井)以来、5118日ぶり。メジャー在籍中を除き、日本球界(1999~2007、2013~2021年)では、これで18年連続本塁打となった。

 西武・松坂がこの日、引退を発表。高卒、社会人と年齢は違うものの98年ドラフトの同期入団で、06年の第1回WBCでは日本代表としてともにプレーし、世界一に。さらに同時期に大リーグでプレーした。

 長い間、しのぎをけずってきた後輩右腕の報せに「何があってもずっと投げている彼を見ていたし、引退するというのは想像つかないけど、本人が決めたことだし『お疲れ様でした』という言葉しか浮かばないです」とねぎらいの言葉を寄せた。

 そして「ここ何年かは故障で思うように投げられなかったと思うし、野球大好きな彼が野球をできない苦しさ、歯がゆさもあったと思う」と心中を思いやった。その上で「対戦したり、同じチームでプレーしたことは楽しかったです」と回顧し「年齢は僕が上だけど、年上の僕から見ても誰もが憧れるスーパースターだった」とリスペクトした。

 日本屈指の右腕がユニホームを脱ぐと決めた日に、球界最年長44歳のベテランが俺はまだまだ戦うという強い意志を見せた。

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