阪神開幕投手の西勇 ゴロの山築いて3回零封 梅野と息ぴったり「リズム良く投げられた」

[ 2020年3月1日 05:30 ]

オープン戦   阪神5―4ソフトバンク ( 2020年2月29日    ペイペイD )

<ソ・神>3回を投げ無失点の投球を見せた西勇輝(撮影・大森 寛明)
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 開幕戦へ向け、一抹の不安も残さなかった。2度目のオープン戦登板となった阪神・西勇が3回を2安打無失点。わずか38球の省エネ投球で、目下3年連続日本一の強力打線に付け入る隙を与えなかった。

 「自分の課題にしていたやりたいこともできたし、梅野との呼吸も合ったのでリズム良く投げられた」

 テーマの遂行と結果を両立させた。この日を含め開幕までは残り3試合。自らに課した課題は「変化球の精度の向上」だった。スライダー、シュート、カーブ、チェンジアップ…。変化球を両コーナーに投げ分けて、凡打の山を築いた。奪った9アウトの内、6つがゴロアウト。「良かったんじゃないですか。コントロールというか、試合になったかなと。最低限できた」と充実感を漂わせた。

 もちろん、矢野監督からも満点の評価が届いた。「安心して見ていられるしね。そういう段階にしっかり仕上げてきてくれているなというのは見える。西に(開幕を)任せて大丈夫かなというのは、しっかり見せてもらえたんで良かったと思います」。3回には二つの一ゴロがあり、新助っ人・ボーアと軽快な連係プレーを披露。「2回アウトにできたし、みんなで動く確認ができた」と頷いた。

 それでも、飽くなき向上心を隠そうとはしない。「完璧ではなくて逆球もあったので。オープン戦でしかできない反省をつぶしておけば不安なく開幕に入れる。内容が伴わなかったらダメだけど、結果が良かったので反省できる」。3・20まで3週間弱。緊張感が高まりつつある中、大黒柱の状態の良さは頼もしい限りだ。(阪井 日向)

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2020年3月1日のニュース