大谷、試行錯誤の初安打初打点 理想のフォーム求め…4番で待望OP戦7打席目

[ 2020年3月1日 02:30 ]

オープン戦   エンゼルス7-2レンジャーズ ( 2020年2月28日    テンピ )

レンジャーズとのオープン戦に「4番・DH」で出場したエンゼルス・大谷(AP)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(25)が28日(日本時間29日)、レンジャーズ戦に「4番・DH」で出場し、オープン戦3試合目で初安打初打点となる左前適時打をマークした。連日、フォームを試行錯誤しながら調整を続ける中でも結果を残し、今季から指揮を執るジョー・マドン監督(66)からも称賛された。

 4番の待望の一打。エンゼルスのキャンプ地テンピに5612人のファンから歓声、拍手が降り注いだ。初回1死三塁。大谷は昨季16勝の右腕リンが投じた内角高め91マイル(約146キロ)直球を、バットを折りながら左前に落とした。

 オープン戦は出場全3試合に4番で出場し7打席目で出た快音。「見え方と(ボールとの)距離が少しずつ良くなっている」。3回の2打席目は空振り三振に終わったが、徐々に打撃の状態は上がっている。

 前日に続き、2打席とも右足を上げる新打法ではなく、昨季までと同様のノーステップ気味のフォームで臨んだ。「足を上げていなくても、上げてても、最初のうちは差し込まれる。シーズンに入ってからもいろいろと変えると思う」。また、エルボーガードを装着せず打席に立つなど、目先の結果にこだわらず試行錯誤を続ける。

 投手としての復帰は5月中旬を予定している。マドン監督は、打者の「一刀流」で開幕を迎える大谷の、初安打の内容を評価。「逆方向に運ぶ、打点を挙げる安打は好き。あの(得点圏の)状況で打てるのは素晴らしい」と称えた。

 メジャー1年目のオープン戦は打率・125と低調だったが、開幕直前に調子を取り戻した大谷。「例年、春先は良くない。日本の時からそうだけど、その中で徐々に良くなっていくパターン」としつつ「そういう心持ちでいるのは良くないので、一日でも早くしっかり打てるように。そういう気持ちでやりたい」と気を引き締めた。(テンピ・柳原 直之)

 ▽大谷の18年オープン戦での打撃成績 「2番・DH」として初出場した2月26日のパドレス戦で初安打初打点。2四球の後、第3打席で中前適時打を放った。通算11試合で打率・125(32打数4安打)、0本塁打、1打点。打順は7番が4試合で最も多かった。右肘手術明けの19年は投打とも出場がなかった。

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