ソフトBドラ1・佐藤 初打席初安打初打点!足も魅せた開幕1軍スタメン猛アピール

[ 2020年3月1日 05:30 ]

オープン戦   ソフトバンク4―5阪神 ( 2020年2月29日    ペイペイD )

阪神とのオープン戦、8回2死一塁、右中間に適時三塁打を放つソフトバンク佐藤 (撮影・成瀬 徹)
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 ソフトバンクは本拠地球場名がヤフオクドームからペイペイドームとなった2月29日、阪神とオープン戦。途中出場のドラフト1位・佐藤直樹外野手(21=JR西日本)が対外試合初打席で初安打初打点となる右中間適時三塁打を放った。4―5で惜敗も、2006年の松田宣以来となる球団新人野手の開幕1軍スタメンへ猛アピールした。

 三塁ベース上のソフトバンク・佐藤は右足に付いた赤土をはたかず、興奮気味に三塁コーチャーの村松外野守備走塁コーチとグータッチをした。

 「とりあえず思い切り振ろうと。あまり覚えていないけど、結果は良かったですね。自分の持ち味は深い打球を二、三塁打にする足。自信はあったし全力で走って気持ち良かった」

 7回にバレンティンの代走で出場。2点を追う8回2死一塁で初打席が回ってきた。5番手・岩田が投じた低めの132キロのツーシームを強振。滞空時間の長い打球は右中間への長打コース。一塁通過後、加速して三塁にスライディング。キャンプで鍛えた打力に加え、50メートル5秒台の足でも魅せた。

 2月26日のロッテとの練習試合で代走で出場も打席はなし。2月25日には右肘違和感で別メニュー調整も経験した。「あまりアピール、とまではできませんでした。打撃に関しては、これからです」。満足とはいかなかったプロ初のキャンプだったが対外試合初打席、初安打、初打点。常に前向きな姿勢が、課題を克服する最高のアピールにつながった。

 実は佐藤、プロ入り後の“初もの”には強い。宮崎キャンプ中の2月7日、チーム初の実戦形式となったシート打撃では初打席で泉から左前打を放っている。この日は名称がヤフオクドームから「ペイペイドーム」に変更後、初めての試合。その初打席で初安打とし、工藤監督も当然評価した。

 「素晴らしかった。積極的に振るのは大事。実戦に強いし結果も出せた。足も見せてもらっている」。チームに溶け込むのも早い。佐藤の読みから「砂糖」として、松田宣には「おい、シュガー!」といじられた。キャンプ中、練習開始前のあいさつをドラ1新人は4度も振られた。前夜に最新ネタをスマホで検索し準備。大声で叫ぶとほぼ、すべらなかった。

 「大観衆でも楽しんで試合ができるように。打って次(の塁)を盗む。アピールしたいですし食らいついていきたい」。佐藤は爽やかに誓った。

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