阪神・近本、憧れ赤星氏に並ぶ128安打「最高です」

[ 2019年8月24日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神8―3ヤクルト ( 2019年8月23日    神宮 )

8回無死、近本は右前打を放つ(撮影・坂田 高浩)
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 赤星に並んだ、赤星を超えた。阪神の近本光司外野手(24)が23日のヤクルト戦で2安打して、球団新人では4位となる01年赤星憲広氏(本紙評論家)の128安打に並んだ。

 一・二塁間をゴロで破って出塁すると、近本は一塁ベース上で恒例のベンチへのガッツポーズ。打撃手袋を外してリードの準備するなど表情を崩すことなく淡々とルーティンをこなしていたが、心の中はうれしくて、充実感でいっぱいだった。なぜなら、特別な一本だったからだ。

 「最高です。どんな形でもいいので出塁しようと思っていた。高めのボール球だったんですけど、安打になってよかったですし(並べたのは)光栄です」

 8回先頭、左腕・坂本の初球の高め直球を右前打。初回の遊撃への内野安打でリーチをかけていた。上にはまだ高山俊、坪井智哉、後藤次男がいるが、まずは入団時から憧れとしていた赤星氏に追いつきたかった。

 個人記録にはふだんは関心を示さないが、初回も8回もその後の3得点につながった。出塁してから生還が1番打者の務めだと自負。同じく俊足の中堅手だった赤星氏に少し近づけた気がして、胸を張った。

 直前の守備でも魅せていた。1点差に迫られた7回1死三塁。バレンティンの浅めの飛球を捕球するとノーバウンドで本塁に送球。タッチアップを試みた三塁走者の山田哲を刺した。一度はセーフと判定されたが、リプレー検証でひっくり返った。

 「ラインをしっかり出そうと思っていた。球は高かったですけど、強く投げようと思っていたので(アウトになって)よかった」

 10度目の補殺は、並んでいた赤星氏の1年目を抜いた。矢野監督からも「当たり前かもしれんけど、しっかり結果でアウトにできたっていうのは大きい」と称えられる勝利に直結するファインプレーだった。

 チームは4連勝。最大7もあった借金は3にまで減り、3位・広島とも3ゲーム差とするなどCS進出の可能性もまちがいなく現実のものとなってきた。 「次の1本は、いいところで打ちたいです」

 03年に赤星氏が優勝マジックを1とするサヨナラ打を放ったのは有名。責任感の強いところまでもが、憧れのレッドスターに似てきた。(長谷川 凡記)

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