ヤクルト山田哲が日本新記録 33連続盗塁成功 リーグトップタイ28個目

[ 2019年8月24日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト3―8阪神 ( 2019年8月23日    神宮 )

ファンの声援に応える山田哲(撮影・村上 大輔)
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 まだまだ止まるわけにはいかない。ヤクルト・山田哲人内野手(27)が23日、阪神戦で初回に二盗を決め、昨年8月26日のDeNA戦から33回連続盗塁成功のプロ野球新記録を樹立。3―8で敗れた中でも変わらぬ存在感を示した。クライマックスシリーズ(CS)進出は厳しい状況だが、自身4度目のトリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)を目標に掲げる背番号1が、チームのために打ちまくり、走りまくる。

 いとも簡単に二塁を陥れた。3点を追う初回2死一塁。一塁走者の山田哲は、続くバレンティンへの初球でいきなりスタートした。捕手・梅野の送球が短かったこともあり、審判の判定を待つまでもなくセーフ。リーグトップタイとなる今季28個目。昨年8月26日のDeNA戦から33回連続成功のプロ野球新記録が刻まれた。前日の母校・履正社の夏の甲子園初優勝に続く「日本一」だ。

 「スタートは完璧でした。移動ゲームで体が重かったから、中間走とスライディングはそこまでだったけど。(記録達成の重圧は)なかった。積極性を忘れちゃいけないと思っているので」

 21日の広島戦でソフトバンク・福田が11~15年に達成した32回連続に並んだ時、最初はアウト判定。リプレー検証の結果、覆るギリギリだったが、新記録はスッキリと決めた。

 50メートル走は5秒67。元々、足は速いが履正社時代は盗塁の練習を「ほとんどしたことがなかった」という。プロ入り後、現楽天2軍監督の三木肇氏が14年からヤクルトの内野守備走塁コーチに就くと走塁技術を教わり開花。スタート、スピードとも磨きがかかった。昨季、就任した河田外野守備走塁コーチは「塁間の速さは12球団トップだと思う」、土橋内野守備走塁コーチは「スタートしてからトップスピードになる時間が短い。ターボが付いているみたい」と評する。チームで唯一、グリーンライト(行けたら行けのサイン)がともるほど、首脳陣からの信頼は厚い。

 駆け引きをするのは捕手ではなく、あくまで投手。「キャノン」の異名を取るソフトバンク・甲斐の場合でもマウンド上しか見ない。「行けると思ったらウエストされても行くからね」。自身が理想とする16年9月6日のDeNA戦での井納からの盗塁も、ウエストされてのものだった。

 チームの勝利にはつながらなかったが、積極的に次の塁を狙う姿勢は変わらない。「走塁で流れが変わるし、守備と打撃以外でも、足の力で勝つ野球もあると思う」。5回裏終了後、中堅の大型ビジョンで新記録樹立が知らされると、満員の観衆から拍手を浴び帽子を取って応えた。勝ってスタンドを沸かせるため、失敗を恐れず走り続ける。 (黒野 有仁)

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