関大・高野 3季ぶりVへ首位・立命大を相手に3安打完封!

[ 2019年5月18日 15:52 ]

関西学生野球春季リーグ戦 第7節1回戦   関大1―0立命大 ( 2019年5月18日    南港中央 )

力投する関大先発・高野
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 負けられない戦いに先勝し、チームを勢い付けた。関大・高野脩汰投手(3年=出雲商)が首位・立命大を相手に3安打完封勝利。「立命大と近大に勝たないと、いつでもこのリーグでは優勝できない。少ないチャンスを生かしたい」と2017年秋以来、3季ぶりの頂点を見据えた。

 テンポよく、淡々と回を重ねた。6回まで無安打投球。7回無死から初安打を許したが、動じなかった。9回2死一、三塁のピンチでは「簡単には終わらない。いつも以上に気を抜かないように、と心がけた」と気持ちを引き締め直し、最後の打者を遊ゴロに仕留めた。持ち球は最速145キロの直球に加え、スライダーとフォーク。しかしこの日、フォークを投じたのはわずか2球だけ。2つの球種で11三振を奪い、2回にスクイズで挙げた1点を守り切った。

 敗れれば自力優勝の可能性が、さらに勝ち点を落とせば、優勝の可能性自体が消滅する。加えて投げ合う相手は防御率1位で今秋ドラフト指名候補の坂本裕哉投手(4年=福岡大大濠)。幾重の重圧がかかる状況でも、左腕は自然体だった。「楽に投げられた試合がないので…」。第2節の京大戦2回戦。敗れれば、82年秋以来、73季ぶりに京大に勝ち点を与えることになる試合で先発し、10回2失点。チームのサヨナラ勝利につなげた。第3節の同大戦でも、敗れれば勝ち点を落とす2回戦で3安打完封勝利。厳しい状況でチームを救い続けてきた。

 母校・出雲商の大先輩・大野豊氏(スポニチ本紙評論家)が現役引退した98年に生まれた。同氏のプレーを見たことや対面したことはないが、細身の体、ダイナミックなフォームなど共通点は多い。持ち味の野性味に加え、今オフにアドバイザリースタッフの山口高志氏からリリースポイントまでの腕の動きを修正してもらったことで制球力が上がった。完封勝利で防御率は0・97。昨春は0・63と驚異的な数字を残しているだけに「0点台でなければ、ダメだと思っている」とさらなる向上を目指している。

 今節で勝ち点を挙げれば、関大、立命大、近大が勝ち点3で並び、優勝の行方は混沌とする。自力優勝の条件は残り試合の全勝。頼れる左腕がその道筋を付けた。

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