阪神・西、悔しい4敗目 8回踏ん張れず「切り替えて次の試合に」

[ 2019年5月18日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2―10広島 ( 2019年5月17日    甲子園 )

8回1死一、二塁、菊池涼の同点打を浴び、天を仰ぐ西(撮影・大森 寛明)
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 西があと一歩で白星をつかみ損ねたことが、結果的には大敗につながった。阪神は17日の広島戦。抜群にテンポのいい投球で7回まで3安打1失点だったが8回に落とし穴が待っていた。1死から松山を歩かせると、続く野間の強いゴロをマルテが弾いて一、二塁。(記録は一塁強襲安打)。ここで踏ん張れず、菊池に右前に同点、バティスタに左前に逆転適時打を浴びた。

 「客観視したら、ゲームをつくれたということになるんでしょうけど、やっぱり最後の誰が見ても分かる場面でね。任された中で結果を出すのが1番よかったんですけど。全力でやった結果だったんで、切り替えて次の試合に臨んでいきたいと思います」

 黒星先行となる4敗目にも、下を向くことはなかった。8回6安打3失点なら先発投手として堂々たる力投。8回も、4回に先制を許した場面も、マルテの良くない守備が絡んでいた。過去5試合で3勝無敗だった広島戦で自身初黒星となったが、決して攻略されたわけではないだけに次回の雪辱を期した。

 「しっかり自分の中で調整してやっていきたいです。本当はカード頭を取りたかったですけど、残念な結果だったんで、明日はチーム全体で勝ってほしいなと思います」

 今季4試合で2勝1敗、防御率2・17の好成績だった甲子園で2敗目となっても、矢野監督の信頼は変わらない。「西らしい投球をしてくれていた。一番苦しいところで、悔しいし、勝ちたいけど、あの1点差を守るというのはむちゃくちゃ大変なことだから。気持ちも入って、勝負に行ってる結果だから」。2つの犠打を決めるなど、自分の仕事はきっちりとこなしているFA右腕。この悔しさを晴らすまで、そう時間はかからないはずだ。(山添 晴治)

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2019年5月18日のニュース