阪神 メッセで連敗脱出「合うマウンド」大好き北の大地で躍動

[ 2016年6月12日 05:30 ]

<日・神>7回無失点の好投でチームの連敗を止めたメッセンジャー(中央)はナインをハイタッチで迎える

交流戦 阪神3―0日本ハム

(6月11日 札幌D)
 やっと、やっと、やっと勝った!阪神のランディ・メッセンジャー投手(34)が11日の日本ハム戦(札幌ドーム)で7回無失点に抑え、今季6勝目。前回登板した4日の西武戦以来のチーム白星で、連敗を5でストップさせた。12日の同戦ではMAX163キロの大谷を攻略して、3カードぶりの勝ち越しを狙う。

 ドリスが最後の打者を打ち取った瞬間、ベンチで戦況を見つめていたメッセンジャーが会心の笑顔を浮かべた。ナインとハイタッチを交わし、前回登板の4日西武戦に続く自身6勝目、その前回勝利以来となるチーム白星を喜んだ。

 「もちろん先発として投げる以上、常に勝ちたいと思っているし、ここ最近は良い試合をしても勝てていなかったので、強い気持ちで投げたよ」

 今季最多132球の熱投。その1球1球に、昨年4月4日~11日にかけて喫したチーム6連敗に並ぶ屈辱を阻止する思いが詰まっていた。

 女房役・岡崎の好守に助けられた。結果的に唯一の危機だった2回。田中とレアードに連打されて無死一、二塁を背負ったが、谷口がバントした小飛球を、岡崎がわざとワンバウンドさせてから三塁送球、そして二塁転送の併殺にマウンド上でガッツポーズした。

 6回2死二塁では、中田を外角低めに沈むカーブで空振り三振に仕留めて今度は右拳を握りしめた。粘る相手打線に球数は要したが、「粘ってくるというのは頭にあったし、自分のピッチングをすればアウトが取れると信じて投げた」。気迫でねじ伏せた7回4安打無失点、8奪三振。チームに一週間ぶりの勝利を呼び込んだ。

 北の大地は大好きだ。試合前の時点で札幌ドームでは3試合で0勝2敗、防御率3・43とデータ的には良い数字は並んでいなかったが、自身の感触は悪くないという。「自分としては良く合うマウンドだなと思ったよ。米国に近い感じがね」

 さらにグラウンド外でも、ラーメン好きにはたまらない。登板前夜は行きつけのラーメン店に足を運ぶのがルーティンの一つだが、この札幌でもしっかりと繰り出した。名物の味噌ではなく、あえてしょう油豚骨を食して英気を養って上がったマウンドだった。

 ようやく連敗を脱出した金本監督は一つだけ注文を付けた。「できれば8回ね。行ってほしかった。昨日も勝ちゲームのピッチャーを使っているし。1イニング分だけ15球か、20球だけ球数が多かったね」。連投になった高橋とドリスのどちらかを休養させたかったのがホンネだが、それでも「でも、7回をビシッと抑えてくれたことが何よりだね」と頼りになる助っ人に感謝した。

 借金は3に戻した。我慢の時を強いられ、泥沼にはまりかけたチームが、この1勝をきっかけに勢いを取り戻す。 (湯澤 涼)

 ▼阪神・香田投手コーチ (メッセンジャーについて)勝ったのが一週間ぶり。彼の強い気持ちを感じました。状態も良いし、スピードというより角度を使って絞らせない投球をしてくれた。もう少し球数が少なければね。

 ≪15年からは交流戦4連勝≫メッセンジャー(神)が7回無失点と好投し、チームの連敗を5で止めた。交流戦通算8勝10敗で黒星先行ながら15年からは4連勝。次回登板が予想されるソフトバンク戦は4戦4敗と分が悪いだけに、こちらも“連敗ストップ”といきたい。

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