西武 秋山が子供たちに勇気、逆転口火打「思い出になってくれれば」

[ 2016年6月12日 19:13 ]

<西・中>ひとり親家庭の家族と交流する秋山(中央)

交流戦 西武3―2中日

(6月12日 西武プリンスD)
 西武・秋山が勝利とともに、子供たちに勇気を届けた。1点を追う7回、先頭打者として右中間二塁打。敵失で同点のホームを踏み、チームの逆転勝ちを呼び込んだ。初回にも先頭打者として中前打を放つなど、マルチ&11試合連続安打の活躍だった。

 「初球から振りにいけたので、真っすぐのタイミングが分かった。だからスライダー、カーブを見逃せたんだと思う」。7回は横手投げ左腕の小川に対し、2ストライクからフルカウントまで粘って最後は直球を叩いた。試合後は浅村、武隈とともにお立ち台に上がると、三塁側スタンドに向かって大きく手を振った。

 「わざわざ時間を作って来てもらった。いい思い出になってくれれば」。この日は社会貢献活動として、「ひとり親家庭の家族」10組25人を招待。秋山自身も小6の時に父・肇さんを亡くし、母・順子さんに女手一つで育ててもらった。試合前には写真撮影などで交流。この日が今季2度目の招待で、前回の5月8日の日本ハム戦(西武プリンス)でも一発を放ってお立ち台に上がった。父親と観戦した森田竜ノ介君(10)は「秋山選手はお父さんより大きくて、ビックリして話ができなかった。試合でヒットを2本も打ってカッコいいと思った」と大感激。「一緒に撮ってくれた写真と、サインをしてくれた帽子は宝物。また絶対に応援に来ます!」と喜んだ。

 試合前には「せっかくなので、いいところを見せたい」と話していた秋山。「ひとり親が働いていたりすると、親子で共有する時間が少なくなってしまう。そういう時間になれば」。今季はあと2試合で招待を予定している。「(過去2試合のお立ち台は)たまたまですけど、そういうのが重なるといいですね」。まだまだ、カッコいい姿を見せるつもりでいる。

続きを表示

この記事のフォト

2016年6月12日のニュース