阪神・岡崎 とっさの頭脳プレー バント小フライわざと落として併殺に

[ 2016年6月12日 05:30 ]

<日・神>2回無死一、二塁、小フライとなった谷口のバントをわざとバウンドさせる岡崎。併殺プレーにした

交流戦 阪神3―0日本ハム

(6月11日 札幌D)
 ダイビングキャッチやレーザービームのような、見た目にド派手なプレーではない。ミットを差し出してから引っ込めただけの単純な動作だが、勝利への流れを引き寄せた阪神・岡崎の超ビッグプレーだった。

 「以前にも似たようなケースがあったんで『フライが上がったら』と、準備はしていた。頭の中にはありました」

 謙虚な32歳が胸を張って振り返ったのが、0―0の2回無死一、二塁での守り。カウント1―1から、打者・谷口は送りバントを試みたが捕手前への小飛球。キャッチできたはずの岡崎だが、わざとワンバウンドで捕球して三塁へ送球。陽川から二塁へ転送されて珍しい2―5―6の併殺が完成した。一瞬にして2死一塁とし、田中賢とレアードの連打で苦しんでいたメッセンジャーを助けた好判断だった。

 矢野作戦兼バッテリーコーチからは勝因の一つに挙げられた。「初球ならともかく、最初(谷口が)打ちにいっていたでしょ。あれは準備していないとできない。(飛球で取って)1死一、二塁と2死一塁では全然違うし、試合の流れの中ですごく大きかった」

 バットでもメッセンジャーを援護した。直後の3回1死の打席では、吉川の速球に食らいついて右前に落とす泥臭い安打で出塁。2死一、二塁からの大和の二塁打で先制の生還を果たし「ああいうヒットでも何でも、打てるように頑張ります」と照れ笑いを浮かべた。

 岡崎はメッセンジャーとのコンビで、これで5勝1敗。原口の1勝3敗をデータ的には大きくリードしている。8回高橋、9回ドリスも3人ずつで片付けて6試合ぶりのスタメン出場で零封リレーを導いた。12年目の苦労人は、ブレーク中の原口との正捕手争いをまだまだ終わらせるつもりはない。 (山添 晴治)

 ▼日本ハム・谷口 1ボール1ストライクになって、一塁手のゴメスの守備位置が下がったところで、サインがバントに変わった。次の回に点を取られているし、僕のプレーで負けたと思われても仕方ない。

 ≪捕手2人が同時先発は9年ぶり≫阪神は5番原口(DH)、9番岡崎(捕手)と捕手2人が同時に先発。捕手登録ながらシーズン中に先発マスクが一度もなかった選手を除けば、チームでは07年6月17日ロッテ戦(千葉マリン)に7番矢野(DH)、8番野口(捕手)と起用して以来9年ぶり。

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