藤浪 藤井彰リードに首振った「自分の考えを出したかった」

[ 2013年3月10日 06:00 ]

<神・日>初回、帽子を飛ばし力投する藤浪

オープン戦 阪神2―3日本ハム

(3月9日 甲子園)
 思い出の甲子園でしびれた~。阪神のドラフト1位・藤浪晋太郎投手(18=大阪桐蔭)が9日、日本ハムとのオープン戦に初登板し、4回を5安打1失点と好投。1万5021人の観衆を前に、初回から最速151キロをマークした。「阪神・藤浪」として堂々の聖地デビューを飾り、開幕ローテーション入りへ前進した。

 春夏連覇を達成した昨年8月23日以来、198日ぶりの聖地のマウンド。「ピッチャー、藤浪」のコールに甲子園が沸く。1番・西川への初球。148キロ直球で空振りを奪う。今度は甲子園がどよめいた。前日のロッテ戦の4728人の3倍以上となる1万5021人の観衆は、黄金ルーキーの投球に魅了された。

 「しびれた。凄い楽しかったし、凄く投げやすかった。2回までは自分の理想に近い、ストレートで押していく投球ができた」。61球を投げた藤浪は余韻に浸りながら、4回1失点の試合を振り返った。

 初回、西川への3球目にはこの日最速となる151キロを叩き出し、2回にも150キロを2球マークした。まだ3月。昨夏の甲子園でマークした自己最速153キロに早くも迫り、初回、2回は打者6人を完璧に封じた。

 3回、初めてピンチを招いた。先頭の大引に初安打を許し、さらにけん制悪送球で無死三塁。続く鶴岡の右前適時打で先制を許し、なおも1死から連打を浴びて1死満塁となった。しかし、ここでも動じない。アブレイユを148キロの内角直球でバットをへし折り、遊ゴロ併殺。最少失点で切り抜けた。「自分の考えを出したかった」と、15年目のベテラン・藤井彰のリードに首を振る場面も何度かあり、チェンジアップ以外の変化球5種類の感触を確かめた。

 スタンドには父・晋さん(49)と母・明美さん(48)の姿もあった。前夜、母は息子に「頑張ってな」というメールを送った。返信した文面は「いつも通り、やるわ」。多くの野球選手が憧れる聖地・甲子園は、藤浪にとってはいい思い出がたくさん詰まった「自分の庭」だった。だから、平常心で投球できた。

 「詰まったヒットもあったし、そんなにジャストミートされた当たりは少なかったと思います。厳しいところを攻めれば、打ち取れる」

 次回は80球がメドとなる。開幕ローテーション入りへ前進したルーキーについて、和田監督も「まずまずじゃないか。走者を出してもバタバタしない」と評価した。藤浪には、やはり甲子園のマウンドがよく似合う。

 ▼西川(3回に右前打)年下のプロの後輩に抑えられなくて良かった。

 ▼杉谷(3回に左前打)初回から堂々としていた。セットの時は球速が落ちていたので打てたのだと思う。

 ▼アブレイユ(2打席とも初球を打って凡退)2球しか見ていないけど、いい速球だった。

 ▼ホフパワー(2打数無安打)肩が強いし速球はいいと思う。

 ▼鵜久森(4回に中前打)とにかく球が速い。(2月の名護キャンプでは打撃投手の大谷とも対戦したが)どちらもいい投手で、2人ともデカいです。

 ▼大引(3回にチーム初安打となる左前打)手足が長くていい球を投げている。3回の最後は併殺打で、ピンチを切り抜ける技術も持っている。

 ▼谷口(3回にスライダーに空振り三振)高卒新人なので負けたくなかった。いい球でした。

 ▼渡辺打撃コーチ 一回りしてから空振りが取れなかった。球の出どころが見やすいのかもしれない。スピードはあるし、あれだけ腕が振れるのは大したもの。

 ≪由規は154キロ≫藤浪が初のオープン戦で球速151キロを記録した。最近の高卒ルーキーで春の150キロ超えは、07年の楽天・田中が自身初の対外試合となった2月26日ロッテとの練習試合(鴨池)で、いきなり150キロをマーク。現在161キロの日本人最速記録を持つヤクルト・由規が、08年2月25日の楽天との練習試合(浦添)で154キロを出した例などがある。

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