1番鳥谷&2番井端で米切符だ!「トリ・イバ」でオランダもカク乱

[ 2013年3月10日 06:00 ]

鳥谷は1番に入り、2番井端とのコンビでオランダをかく乱する。右は内川

WBC2次ラウンド1組 日本―オランダ

(3月10日 東京D)
 第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で3連覇を目指す侍ジャパンは10日、米国での決勝トーナメント進出をかけてオランダと対戦する。山本浩二監督(66)はオランダの長打に足を絡めた小技で対抗する方針を固め、1番に鳥谷敬内野手(31)の起用が濃厚となった。2番・井端弘和内野手(37)と、台湾戦劇勝の立役者「トリ・イバ」コンビで難敵を切り崩して米国切符をつかみ取る。

 動いて勝つ。そして一気に決める。米国行きを懸けた難敵オランダとの一戦。山本監督は明確に戦略を打ち出した。

 「状況に応じて積極的に動いていく。積極性がうちの武器だから」

 足と小技。就任してから標ぼうしてきた「スモール・ベースボール」の威力を今こそ発揮するときが来たのだ。オランダは2次ラウンド初戦でキューバを2発を含む14長短打で撃破。狭い東京ドームで、その長打力は倍増した。「非常にパワーのある打線」と警戒を強めながら、力勝負には出ない。動く野球。その担い手となるのが1番での起用が濃厚な鳥谷と、そしていぶし銀の活躍が続いている2番の井端だ。

 前夜の台湾と演じた死闘。鳥谷は崖っ縁の9回2死一塁から決死の二盗を決めた。直後に起死回生の同点打を放ったのが井端。その「トリ・イバ」コンビで1、2番を組む。選球眼が良く、緊迫した状況でもスタートを切れる鳥谷と、何でもできる井端が組めば、積極的に動ける。1次ラウンド2試合で1番を打った坂本は6番に固定。不振の長野、前夜1番の角中は勝負どころでの代打に備える。立浪打撃コーチは「1番は走れる選手がいい。2番はやはり細工のできる井端。オランダは長打があるから、早い回から仕掛けて点を取りたい」と説明した。

 死闘から一夜明けたこの日、宿舎の朝食会場は午前8時のオープン時に選手の姿はなかった。ただ、鳥谷は朝食会場が開く前にウエートトレーニングに出かけると、東京ドームでの自主練習にも参加。フリー打撃の順番が書かれたホワイトボードには「鳥谷 朝からウエート」とあった。常に高いレベルを保ち、盗塁について「チャンスがあればといつも考えている。しっかり準備したい。チャンスがあれば走れるように」と言った。

 対照的に井端には首脳陣から強制休養指令が出た。疲労を考慮したもので、立浪コーチは「バテるまで出てもらう。彼は野球の申し子だから」と信頼を寄せた。オランダ投手陣について橋上戦略コーチは「投球モーション、捕手の肩を含めて動きやすい。動いた方がいい」と分析。「トリ・イバ」コンビが躍動する条件は整っている。

 この日の全体練習では山本監督がグラブを手に、内外野で球拾いを行った。リラックスしながらも、勝負への一手を決めた。鳥谷が侍スチールを決め、井端がつなぐ。オランダとの決戦。米国切符は動いてもぎ取る。

 ★侍ジャパン台湾戦VTR 先発・能見が3回2死満塁から押し出し四球と乱調。5回にも摂津が連打で失点。打線は6回まで先発・王建民(ワンチェンミン)に無失点に封じられたが、2点を追う8回に阿部、坂本の適時打で同点とした。再び勝ち越された9回は、2死一塁から井端の初球に一走の鳥谷が二盗に成功。井端は2ボール2ストライクからの5球目、145キロ直球を中堅にはじき返し同点。延長10回に中田の左犠飛で勝ち越し、4―3で逆転勝利。4時間37分の激闘をものにした。

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