ここが凄い!藤浪 初球は直球狙いの外国人に敢えて力勝負

[ 2013年3月10日 06:00 ]

<神・日>初回、帽子を飛ばし力投する藤浪

オープン戦 阪神2―3日本ハム

(3月9日 甲子園)
 甲子園に帰ってきた阪神新人・藤浪のハイライトは3回表、1死満塁で新外国人アブレイユを迎えた場面だ。自らのけん制悪送球から失点し、連打で満塁。連打はともに初球の直球だった。

 対戦する日本ハム・栗山監督は解説者時代「初球の入り方がバッテリーにとって最も難しい」と書いている=「ベースボール・アカデミー」(出版芸術社)=。「バッターの考え方が見えにくいカウント」で「一見、五分と五分だが、0―0はバッターの方が有利」。

 注目の初球は、また直球のストライクだった。内角高め148キロでバットを折り遊ゴロ併殺。見事、ピンチを脱した。

 初球・直球狙いが強い外国人に初球・直球で勝負を挑む。何という、けれん味のなさか。「力勝負やね。あれでいい」と中西投手コーチがうなずいた。「ストライクで勝負できる投手になってほしい。ボールから入るとか、狙いを外すとか…そんな投球はいらんよ」

 小さくまとめず大きく育てようとする思いが見える。2日オリックス戦でも中西コーチは「クイック無用」と指示。この日も走者一塁時の投球タイムは1秒30~46。1・1秒台も出せるクイックは使わなかった。プロ8年間で盗塁ゼロの鵜久森に二盗を許しても、本塁さえ許さなければいいという鷹揚(おうよう)さが頼もしい。

 結果、4回を自責ゼロで登板を終えたではないか。爽快感漂う61球だった。

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