「大神様」だ!三浦惜しい…ノーヒッターあと3人

[ 2012年5月13日 06:00 ]

<D・神>惜しくもノーヒットノーランを逃し黒羽根(左)とハイタッチする三浦

セ・リーグ DeNA2-1阪神

(5月12日 横浜)
 「ハマの番長」が惜しくもノーヒッターを逃した。DeNA・三浦大輔投手(38)は12日の阪神戦で8回まで無安打の快投。9回、先頭の代打・桧山進次郎外野手(42)に右越え安打を許したが1失点完投でリーグトップに並ぶ4勝目を挙げた。今季3完投は両リーグ最多で阪神戦は通算45勝目。21年目の大黒柱がチームの連敗を2で止め、12球団最後の10勝到達に導いた。
【試合結果】

 最後の打者・金本を三飛に打ち取った直後、三浦は帽子を取って一塁側スタンドに向かって深々と頭を下げた。球団42年ぶりの快挙も、完封も逃した9回。勝利まで逃すわけにはいかない。1点差で逃げ切り、安どの息を吐いた。

 「スタンドから(ノーヒットノーランを)やってくれというメッセージが凄く伝わっていた。ハラハラさせて申し訳ありません。本当に勝てて良かった。それが一番」

 直球の最速は142キロ止まり。初回に2四球を与えるなど生命線の制球もいまひとつだった。奪った三振も1個。それでも女房役・黒羽根が「勝負どころでいい球が来た」と振り返ったようにバットの芯を外し、17個の飛球アウトを奪った。

 2~8回は一人の走者も許さない。4回を投げ終えた38歳右腕が「狙います」と宣言すると、ベンチは「やっちゃえ!やっちゃえ!!」の大合唱。重圧を感じることなく9回を迎えたが、代打・桧山にフルカウントから痛打され「2点差だし先頭に四球が一番良くない。フルカウントにした自分が悪い」と振り返った。

 春季キャンプ前。近年は春先は調子が悪いことに加え、若手育成の方針から、首脳陣は三浦に4月は10日間以上の登板間隔を空けることを通達した。しかし、納得できない右腕は、キャンプでチーム最多となる約2500球を投げ込んだ。直線的な動きばかりだったランニングに急な方向転換を多く織り交ぜることでボディーコントロールとスタミナも強化。4月は登板3試合だったが、5月から中6日でフル回転してもバテない。ここまで両リーグ最多の3完投。友利投手コーチは「負けず嫌いだし、4月のフラストレーションを爆発させている」と話す。

 試合前には、中畑監督が招待した南相馬の少年少女26人と記念撮影や握手などで交流。全員にグラブと勝利をプレゼントした。チーム10勝中4勝。これまで三浦を「神様」と称えてきた指揮官は「神様の上、神とあがめる大ちゃん、大(だい)神様だね」と最敬礼だ。

 人生初のノーヒッターを逃し、最後に「もちろん、やりたかった。もう、こんなチャンスないでしょう」と苦笑いした三浦。それでもエース完全復活を印象づけたのは確かだ。

続きを表示

「第91回(2019年)選抜高等学校野球大会」特集記事

「稲村亜美」特集記事

2012年5月13日のニュース