おかわり120打席ノーアーチも 守備でサヨナラピンチ断つ

[ 2012年5月13日 09:06 ]

<日・西>試合後、ウイニングボールを涌井に渡す中村(右)

パ・リーグ 西武9-8日本ハム

(5月12日 函館)
 6回を終えて9―1が、最後は冷や汗の勝利。「あの2つは、本当によく捕った」。連敗を2で止めた西武の渡辺監督が勝因に挙げたプレーがある。4点リードの9回に新守護神の涌井が1点差に詰め寄られ、なおも1死満塁。一打、逆転サヨナラ負けのピンチで一塁手の中村は2つの難しいゴロをさばいた。

 柔らかいグラブさばきには定評があるが、中村はグラウンド状況をしっかり把握していた。強風で9回にはグラウンド表面の砂が吹き飛ばされ、地肌が露出。「風の影響で下が固くなっていた。イレギュラーも想定した」と、バウンドが通常より高く跳ね上がることを頭に入れていた。

 案の定、代打・今浪が叩きつけた打球はツーバウンド目に大きく跳ねた。中村はイレギュラーバウンドにも対応できるように、半身の体勢を取っており、逆シングルのミットを下から上げるように捕球して本塁で封殺。続く糸井の一塁線寄りの地をはうようなゴロは、体の正面で受け止めた。

 「あらためて勝つことは難しいと思った」。120打席ノーアーチと肝心のバットは不振が続くが、中村の的確な状況判断がチーム、そして涌井を救った。

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