「調子悪くなかったはず」斎藤ワースト9失点に戸惑い

[ 2012年5月13日 06:00 ]

<日・西>2回途中、植村(左)と交代する斎藤

パ・リーグ 日本ハム8-9西武

(5月12日 函館)
 プロ入り最多の9失点。2回もたずにマウンドを後にした日本ハムの斎藤は、試合後も戸惑いの表情を浮かべていた。「こういうことはめったにないので…。自分の調子自体は悪くなかったはず」。自責点は4ながら、左脇腹を痛めて1回で降板した昨年5月8日ソフトバンク戦(札幌ドーム)を除けば、プロ最短となる1回1/3でのKO。年に1度の函館開催。スタンドを埋めた満員のファンは、まさかの光景にため息をもらした。

 初の地方球場。加えて試合開始時の気温は11度と肌寒く、風速12メートルの強風が吹きつけた。投手にとっては過酷な気象条件の中、立ち上がりから制球が定まらず、初回、2回はいずれも先頭打者を四球で歩かせる。走者を背負っても持ち前の粘りの投球は見られずに適時打を許し、2回は自らの悪送球も失点に絡んだ。

 乱調の原因について、吉井投手コーチは「ブルペンとマウンドの環境が違いすぎた」と指摘した。函館オーシャンスタジアムはベンチ横の地下にもブルペンがある。斎藤は試合前、風が吹かない「屋内」で投球練習を行っていた。一方、7回途中まで3失点と踏ん張った38歳の石井は屋外ブルペンで最終チェックを行い、事前に気象条件を頭にインプットしていた。その差が結果に出た。

 先発予定だった10日ロッテ戦(QVCマリン)が悪天候のため中止となり、斎藤にとって初のスライド登板でもあった。「マリンで投げる予定だったのがズレただけ。風が強いのは変わらない」と言い訳はしなかったが、エースとして期待される以上は異なる環境での適応力も求められる。「全然ダメな投球だけど、大きな肥やしにしてほしい。こういうときにどうするか、それが軸になる投手の役目」と栗山監督。屈辱の2敗目をどう生かすか。それは斎藤次第だ。

 ▼日本ハム・鶴岡(先発した斎藤について)見ての通りです。あれ(初回の先頭打者への四球)から修正できなかった。

 ▼西武・石井(6回2/3を9安打3失点で無傷の3連勝)あれだけ風が吹いてたので試合前には外で投球練習した。球があまり言うことを聞かなかったけどうまく投げられた。3連勝?きょうは斎藤君が負けごろだったんじゃないですか。

 【斎藤の過去のワースト失点】

 ☆早実 甲子園では3年春のセンバツ2回戦の関西(岡山)戦で7失点。7―4の9回に追いつかれたが、その後は得点を許さずに延長15回を投げ抜き、引き分け再試合となった。

 ☆早大 3年春の4月29日の法大3回戦で4回6失点。4回に6安打6失点と突然崩れ、1試合6四死球も自己ワースト。

 ☆オープン戦 プロ1年目で初先発となった11年3月21日の阪神戦(札幌ドーム)で4回を13安打9失点。3回には「記憶にない」という1イニング8失点。

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