スケボー岡本碧優 13歳の若き女王 大技「バックサイド540」武器に「五輪に出てみたい」

[ 2020年1月2日 09:35 ]

10代アスリート いざ飛躍

スケートボード界を席巻している13歳の岡本
Photo By スポニチ

 スケートボード界も13歳の少女が世界を圧倒している。女子パークの昨年の五輪予選大会は、岡本碧優(みすぐ、MKグループ)が4戦全てで優勝。世界ランクトップを独走する無敗の絶対女王は「学校でもおめでとうとか、ニュースで見たよとか言ってもらえます」とはにかむ中学1年生だ。

 18年12月から岐阜市にある男子パーク五輪代表候補の笹岡建介(20)の実家に下宿。元トップスケーターの父・賢治さん、兄の拳道さんらスケボー一家の下で力を伸ばした。専門的な指導を受けて1年がたち、岡本は「勉強になります。技がたくさん増えました」と成長を実感する。

 男子選手に匹敵する高さの1回転半の大技「バックサイド540」が代名詞になりつつあるが、岡本の強さの原点は謙虚な姿勢にある。世界ランク2位の四十住さくら(17)らライバルに追われる立場であることを自覚し「540だけだとダメ。だんだん差が縮まってきている」と危機感を口にする。「チャンスがあれば出てみたい」という東京五輪の金メダルを獲るまで慢心することはない。

◆岡本碧優(おかもと・みすぐ)2006年(平18)6月22日生まれ、愛知県高浜市出身の13歳。兄の影響で8歳からスケートボードを始め、18年12月から笹岡家で指導を受ける。昨年6月の五輪予選デュー・ツアーから国際大会は4戦全てで優勝。五輪予選対象外のXゲームも制している。1メートル41、36キロ。

続きを表示

2020年1月2日のニュース