愛子3位 今季W杯初戦で「自信に」 男子遠藤も3位

[ 2013年12月15日 05:30 ]

女子モーグルで3位に入り笑顔の上村(右)

 フリースタイルスキーのW杯は14日、フィンランド・ルカでモーグル第1戦を行い、5大会連続の五輪出場を目指す女子の上村愛子(34=北野建設)が3位に入った。予選5位で上位16人による決勝に進み、表彰台に上った。男子は予選を5位で突破した昨季のW杯種目別6位の遠藤尚(23=忍建設)が3位に入った。

 今季W杯初戦で、上村が好スタートを切った。3位の成績に「凄く良かった。きょうはプラスに考えられることが多い。自信になる」と喜んだ。予選を5位で通過。6人で最終順位を争う決勝の2回目はターンでわずかに乱れたがスピードある滑りで乗り切った。

 予選では第1エアのヘリコプターで軸が斜めになり、着地で足が少し開くミスはあったが、得意のターンは安定していた。第2エアまでの間にぐんぐん加速し「スピードはそこそこ速かった。(第2エアの)バックフリップも良かった」と笑顔で手応えを口にした。

 前回五輪後の休養を経て本格復帰後、実質2シーズン目。昨季は後半に失速するなど体力不足を感じる部分もあり、春先から熱心にトレーニングを積んだ。「目標としていたところまで持ってこられた」との感覚をつかんで臨んだ実戦だった。

 07~08年シーズンにW杯で種目別女王となり、09年世界選手権は2冠に輝いた。まだ果たせていない五輪の表彰台への挑戦。「五輪に向けての第一歩」と、笑みの中に勝負師の顔をのぞかせていた。

 ▼遠藤尚 表彰台を狙っていたので良かった。ソチ五輪につながっていけばいい。(共同)

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