白鵬 稀勢よ、横綱はメンタルだ!出版本「白鵬のメンタル」読め

[ 2013年12月15日 05:30 ]

宮城野部屋のフィジカルトレーナーの内藤氏(右)が書いた「白鵬のメンタル」をPRする白鵬は来年初場所で綱獲りを狙う稀勢の里に「メンタルでしょうね」とこの本を読むことを薦めた

 俺を見習って横綱になれ!横綱・白鵬(28=宮城野部屋)が14日、宮城野部屋でフィジカルトレーナーを務める内藤堅志氏の白鵬を題材にした「白鵬のメンタル」(4日発売、講談社)の出版会見に出席。来年の大相撲初場所(1月12日初日、両国国技館)で綱獲りを目指す大関・稀勢の里(27=鳴戸部屋)について言及し、同書を読んで精神面を強化することを奨励した。

 トレーナーの内藤氏の会見に同席した白鵬は、綱獲りを目指す稀勢の里について足りないものについて聞かれると、自らを題材にして書かれた「白鵬のメンタル」を手に取った。そして、すぐさま「メンタルでしょう」と言い放った。

 11月の九州場所では13戦全勝で迎えた14日目に稀勢の里に不覚を取り、千秋楽の日馬富士戦でも敗れて28度目の優勝を逃した。だが、横綱として期待されている稀勢の里はここまで優勝がなく、大一番で痛恨の黒星を喫することがしばしば。それらを踏まえ“精神的にまだまだ未熟”であると言わんばかりだった。だからこそ、自らの本を読んで精神面を鍛えることを勧めた。

 著書の中では、白鵬は入門時からメンタルが弱かったことが記されている。大事なのはストレスとどう付き合っていくか。内藤氏は「心のバランスを取りながら弱さを認めるところが横綱の強さでもある」と分析している。白鵬も「心と体を鍛えて横綱になった」と話した。

 横綱自身は新たな目標を定めた。出版会見を終えると、東京・国立科学博物館で行われた「大恐竜展―ゴビ砂漠の驚異」の広報大使の就任セレモニーに参加。肉食恐竜のタルボサウルスや27トンもある草食恐竜のサウロロフスの化石に見入った。来年の目標を聞かれると「横綱になったら大鵬関の32度の優勝が目標になります。1つでも2つでもそれに近づいていきたい。来年初場所は2場所ぶりにいきます」と早くも優勝宣言。稀勢の里に“横綱になるための秘けつ”を授けながらも、主役を譲るつもりはない。史上最多優勝の更新に向け、スタートダッシュを決める。

続きを表示

この記事のフォト

2013年12月15日のニュース