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いけるねアマダイ!!40センチ超連発

[ 2024年7月31日 05:30 ]

48センチを頭に大型をそろえた山田裕二さん(撮影・長久保 豊)
Photo By スポニチ

 【釣っちゃろ】茨城県波崎沖に貴婦人たちの黄金郷発見!アカムツで知られた波崎のはまなす丸。出船予定表に突如として登場したアマダイの文字。えっ何かの間違い?疑問を抱きながらたどり着いたのは手つかずの大型アマダイが待つ秘密の海域。かれんな容姿と正反対の強引な引きに魅せられた皆さん、波崎へ集合だ。 (長久保 豊)

 船着き場に激戦を終えた人たちの笑顔があふれている。「船長、ありがとう。またアマダイやろうよ」

 はまなす丸・堀田正巳船長も笑顔を返す。

 「いけるねアマダイ、狙えるよ」

 当日の釣果は2~7匹。大したことないなんて言ってはいけない。竿頭は3人、6匹も多数。特筆すべきはそのサイズ。45センチ級を3匹そろえた人もいるから「いけるねアマダイ」なのである。

 この日の始まりは前途多難。アカムツという金看板を背負った釣り宿だから、アマダイ経験者はほぼ皆無。着底したらオモリで底を5回叩いて1メートル上げて…と教科書通りのことしかできない。それがよかったのだろうか。

 攻めたのは航程40分の波崎沖の水深90メートル。潮流が安定せずオマツリ多発の時間帯もあったが、そこはアカムツで鍛えた熟練者たち。すぐに新しい釣りに順応した。

 「こんなにデカいのがそろうとは」とうれしい悲鳴を上げたのは山田裕二さん。大判ヒラメに魅せられて神奈川県横須賀市からはまなす丸に通い続けて25年になる。この日は48センチを頭に計6匹、さすがの竿さばきを見せてくれた。

 堀田船長の息子で竿を出していた浩靖船長も、最初は手探り状態。だが「40センチオーバーは当たりも引きも全然違う」と終盤に大型アマダイを連発し竿頭。

 「アカムツのゲストで釣れるからいるのは分かっていたけど、まさかこれほどとはね」

 左舷トモに釣り座を構えた記者は、開始1時間で3匹とトップに立ったが失速。終わってみれば6匹だったが40センチ級3匹、残りは35センチ級で大満足。

 手つかずだったアマダイ黄金郷。はまなす丸では今後も希望、人数がそろえばアマダイ船を出す予定だ。

 ≪定番オキアミ不発≫アマダイ釣りの定番餌といえばオキアミ。「ホタルイカで釣れますからね。持ってこなくていいですよ」と船長に言われても試してみたいのが釣り師たるもの。ところがオキアミは全くの不発。先バリに付けようが、枝バリに付けようがゲストも当たらない。他にホタルイカの利点としては当たりが大きく出ること。飲み込まれてしまうことも度々だった。

 ≪タナ90~100メートル狙う≫狙う水深は90~100メートル。PE2~3号を巻いた電動リールが無難。オモリ80号、腕長30センチ程度の片テンビン仕掛け。着底したらトントンとオモリで底を叩き、上バリが底すれすれになるように調整する。時折、竿いっぱいの誘いを入れ、ゆっくりと仕掛けを落としていく。相模湾などでは釣れてくるゲストの種類(キダイ、アカボラなど)でタナの正誤を見極めるが、波崎沖では指標となるような魚はいない。当たりはほぼアマダイと思っていい。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、波崎・はまなす丸=(電)0479(44)4627。集合は午前4時半、乗合料金は餌・氷付き1万3000円。

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