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人生2匹目がビッグシイラ103センチ 合わせに苦戦も丸々太ったカツオもGET

[ 2021年10月10日 07:15 ]

人生2匹目で103センチmのシイラをゲットした設楽さんと筆者
Photo By スポニチ

 【奥山文弥の釣遊録】長男・勇樹の仲間たちに交じって相模湾の沖合に出ました。

 午前5時半、三浦半島の長井漆山港を出発。本命は今人気絶好調のキハダですが、初心者ばかりなので、とりあえず釣れれば何でもありという設定です。

 沖のパヤオを目指します。ここでまずルアーをキャストし、シイラやサワラを狙おうという作戦です。経験者はルアーを、初めての初心者は餌釣りでとりあえず釣りましょうということで開始。紅一点の設楽美沙季さんはこの日、釣り初体験でした。イワシをつけた餌釣りで1投目いきなりサワラがヒットして切られてしまいましたが、2投目で60センチのシイラをゲット。いわゆる“ペンペン”というサイズです。この魚はレンタルタックルで強引にねじ伏せられるサイズでしたが、それでも「魚ってこんなに引くんですね」と感激。

 3投目のヒットは、さらに大物でした。ジャンプを数回繰り返しリールからラインを引き出していきます。

 船にラインが擦れて切れるのを恐れ、船尾へ移動。ここから長期戦となりました。硬式テニスをやっているから腕の力には自信があると言っていましたが、まさかここまでの大物がヒットするなんて思っていなかったようです。

 「どうして巻いても巻いても寄ってこないんですか?」と美沙季さん。「魚が大きいからだよ」という会話を何度もして「ゆっくり時間をかけて弱らせればいい」とアドバイスしたものの、15分ほどで彼女も弱ってきました。

 私がちょっとだけロッドを支え、高橋伸吾さんが差し出してくれたネットに入りました。彼女の人生2匹目の魚は103センチ、6・5キロのビッグなシイラでした。ヒットしてから20分後でした。

 それを見て安心し、私はフライロッドで狙ってみました。小さいシイラを避け、ヒットさせたのは80センチ級。それはなんと私の今年最初の相模湾フィッシュでした。

 今度はマグロを狙いに移動。するとすぐに鳥山が見つかりました。シラスを食べていそうなカツオの群れでしたが、キメジが交じっているかもしれないと追いかけ、タイミングを見て勇樹がジャッカルの「ラスパティーン」20グラムを投げるとすぐにヒット。同乗者にもほぼ同時にヒットし、それらは丸々と太った3キロ級のカツオでした。

 船長が散水を開始し、餌をまき、様子を見ていると、カツオがまいたイワシを食べ始めました。船についたのです。

 若者たちはすぐに船長の指導でバケによる一本釣りを始めました。もちろん全員が初体験です。魚はすぐに掛かりましたが、その引きと重さに四苦八苦しています。相手は3キロ級ですから。交代しながらカツオを抜き上げ、十分釣ったところでフライロッドで釣るように指導しました。ロッドを曲げて一匹を楽しむためです。

 美沙季さんも挑戦。もちろんフライフィッシングも初めてです。しかしフライキャスティングは必要なく、ロッドと同じ長さのラインを出し、散水機の泡の中にペタッと叩きつけてからスーッと泳がせるだけです。

 周りではカツオが水しぶきを上げてまいたイワシを捕食しています。美沙季さんが泳がせたフライにも次々に食いついてきましたが、なかなか合わせがうまくいきません。餌ならのみ込みますが、偽物なので吐き出してしまいます。それでも魚が多いので7、8回のヒットで彼女もフィッシュオン。丸々と太ったカツオを釣ることができました。
(東京海洋大学客員教授) 

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