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ヤリイカ 神“掛かり”6匹 60センチ級パラソル 本番楽しみ

[ 2018年1月18日 10:23 ]

見事多点掛けを披露1した吉田さん
Photo By スポニチ

 【名人への道 決め手はコレ!】各地のヤリイカが上向きだした。パラソル級が出ることで人気の茨城・鹿嶋沖では、早くも50センチ超級が出現。型も数もこれからが本番のイカ。大型を鈴なりにするには…。冬の人気者の攻略法はコレ!(スポニチAPC      林 悠二)

 鹿嶋地区の魅力はなんといっても型が良いこと。例年4月まで釣れ続くが、ここでは特大が望める。

 鹿嶋・豊丸の出頭洋幸船長(22)によると「55〜60センチ級をパラソルと呼びます。今まだ50センチを超えた程度。大物はこれからですね」。

 16人が乗る豊丸は夜明け前に河岸払い。航程50分でポイントに到着だ。僚船が次々と集結する中、「水深140メートル」と、投入合図。

 早朝の2投は不発、イカが乗り出したのは3投目から。

 イカの高活性をうかがわせる“着乗り”だ。オモリ着底後、糸フケを取って立てた竿先にズン、ズシーン!

 デカいー。これ実感!

 開幕間もない鹿嶋だが、早々から40センチ級の良型ぞろい。7本ヅノに掛かったのは2匹。それと、切れたゲソ2本。ウネリが高くバレたようだ。再投入するとまたズシリ。実にいい出足。遊泳層が低めなのか傾向的に下ヅノに乗る感じ。

 右舷では会社の同僚と並ぶ女性アングラーが3匹掛け。東京・中央区の伊藤由紀さん(46)で、「イカは2回目ですが面白い。2匹掛けも3回あったんですよ」――イカの魅力にハマった感じでニコニコと顔をほころばす。

 魚探の反応が薄らぐと、船は移動を繰り返した。

 「今度は6匹だ!」。8本ヅノで順調に数を伸ばすのは、柏市の吉田謙吾さん(48=自営業)。宿の常連でイカ釣りは、一般人の2倍以上釣るため“ゴットハンド”の異名を持つ。

 投入ごとに2匹、3匹とほとんど多点掛け。6匹の時は下ヅノ2本に吸盤だけが残っていた。イカが乗る時はほぼ全員に当たりがある。そんな中で「数を伸ばすカギは、効率の良い多点掛けです」と吉田さん。見ていると1匹乗ってもすぐ巻き上げない。1匹乗ったら竿先にテンションを掛けながら10秒待つ。巻き出しはその後。電動リールでの中速巻き。手返しを良くするなら、ツノ数は5〜6本が良いとも。日によってイカは宙に浮くが、今のところは海底近くが遊泳層。船長によれば「後半に底から20メートルと高い反応が出たけど後は低めだった」ようだ。

 乗りが渋った時の対策は誘いを掛けること。タナは低めだから、上を探る必要はない。オモリを海底から50センチほど切って、竿先を上下にフラフラと振り誘いを掛ける。それで乗らなければ数メートル上まで誘いを掛ける。

 この日、平均20匹の中で吉田さんは56匹と断トツの釣果を上げていた。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、鹿嶋・豊丸=(電)0299(69)3319。乗合は午前5時出船、料金は氷付き1万2000円、女性9000円。貸し竿は電動リール付き3000円。この方面では同・清栄丸からも乗合出船中。

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